2007年1月26日金曜日

観光立国タイランド

言うまでもなくタイは観光立国です。首都のバンコクや、プーケット島、サムイ島、パタヤ、ホアヒン、チェンマイなど、ビーチから北部の高原リゾートまで豊富な観光資源をもっています。

またタイ王国は仏教王国として輝かしい歴史があり、国中3万カ所といわれる仏教寺院に支えられた仏教がタイ国民の精神文化に大きな影響を与えているのも、訪問者にとっては貴重な観光体験となります。

物価も日本の半分以下と安く、善意の観光客には安全面でもまったく問題ありません。熱帯の果物や食料は豊富で、タイ料理は世界の三大料理の中に入れられるほどファンがいます。

多彩でエキサイティングなナイトライフはタイ人の想像力の豊かさを感じさせ、その果敢な実行力には脱帽です。しかし、一番の観光資源はタイ人そのものだと言えます。タイ人は仏教の教えからくる天性のやさしさと、男女を問わず微笑を美徳とし、サービス精神あふれたもてなしのできる国民です。自然の魅力とタイ人の人間的な魅力があるからこそ、世界中からやって来る多くの観光客がタイにはまってしまうのです。


タイに国境を接するマレーシアを除けば、6時間半かけてやってくる日本人が最多の訪問客で、2000年以降は年間100万人を越す日本人がタイを訪れています。

メディカル・ツーリズム


観光立国タイの面目躍如たるものがメディカル・ツーリズムです。要するに、医療目的でタイを訪れ、同時に観光まで楽しんで帰国していただくという、タイ政府肝いりの外貨獲得政策です。











すでに外国人患者数は年間100万人におよび、アジア近隣諸国はもちろん、中近東、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、日本、などの先進国からお客様を迎えられるだけの実績と実力をもっています。「東南アジアの病院?」という先入観をもった人は、その設備とサービスの良さにまずカルチャーショックを受けるでしょう。
大手私立病院では最新の設備の導入、経験豊富な医療チーム、外国語通訳、常勤日本人スタッフ、一流ホテルを思わせるロビーやオール個室の病室と、細かい配慮の看護サービス、などあらゆる面で外国からの「顧客獲得」を意識して運営されています。有名医師の引き抜き合戦もあり、病院間の競争を意識した企業努力はすさまじく、悪く言えば臆面もない営利企業、その反面顧客サービスは日本の病院など足元にも及ばないといえるでしょう。看護婦などの人手不足に悩む日本とはちがい、タイの病院では豊富なスタッフが24時間体勢でサービスに努めているのは患者にとっては心強いものです。
先進国と堂々と張り合えるだけの内容をもつタイの医療業界ですが、決定的に有利な武器は費用の安さです。ほとんどの医療分野で日本の半分かそれ以下と考えてよいでしょう。日本からの旅費・滞在費を考えてもタイで治療した方が費用的に安くあがるのは、患者側の選択肢としては大きな魅力です。とくに性別適合手術(SRS)のように、日本では実施できる医療機関が少なく、手術実績の蓄積が浅い分野においては、SRS先進国であるタイは有力な選択肢に違いありません。

2007年1月25日木曜日

オール個室の病室

























日本のように大部屋というのはありません。すべての病室が個室で、ホテルを思わせる快適な設備が整っています。ボタン操作で高さやリクライニングが調節できるベッド、付添人のソファベッド、衛星テレビ、パソコン用のLAN、ライティングデスク、シャワー・トイレ、ミニキッチン、食器類、セーフティボックス、など。24時間の看護サービスは当たり前がタイの私立病院です。


<注>PAIは2008年8月よりピヤウェート病院に移転しました。ここもすべて個室です。>

2007年1月23日火曜日

もっと知りたいタイランド

タイ王国について
「タイ王国」が正式国名ですが、どこにあるか自信のない方は世界地図で確認してください。南はマレーシア、西にミャンマー、東にラオスとカンボジア、これらの国々に国境を接する東南アジアのおへそに当たる位置にあります。国土の面積は約51万平方キロで、日本の38万平方キロとくらべると約1.4倍の大きさです。バンコク都を含め76県の行政地域に分けられていて人口は約6,200万人で、日本の1億2,700万人のおよそ半分くらい。平方キロ当たりの人口密度からみれば日本の3分の一程度で、まだまだ空間に余裕のある、熱帯性気候のゆったりした国土といえます。

国民のおよそ95%が仏教徒で、国中いたる所で見かけるお寺の数からみても納得できます。キリスト教より歴史の古い仏教が国教ですが、信教の自由は完全に保証されています。西暦2007年は仏歴では2550年にあたり、正式な書類上では仏歴の年号が使われています。国民の絶大な親愛と尊敬を集めるプミポン国王(ラマ9世)を元首とする立憲君主制ですが、政治システムは日本と同じ議院内閣制のもとに、500人の下院(衆議院)と200人の上院(参議院)から構成され、政治の頂点に立つのは任期4年の内閣総理大臣です。

2006年6月にプミポン国王在位60年の記念式典が行われ、日本からも天皇皇后両陛下が参列されました。タイ王室と日本の皇室とはとくに親密な関係にあり、タイ国民の日本人や日本文化に対する接し方もたいへん友好的です。2007年はまたプミポン国王の80歳の誕生日となる年であり、いろいろな記念行事が予定されています。

農業従事者が就業者全体の40%ほどで最大ですが、GDPから見ると10%以下。製造業とサービス業を合わせたGDP比率が80%ちかくになり、タイが近代産業国家の仲間入りをしていることがわかります。とくに自動車産業では東南アジアの製造および輸出拠点として外国からの投資が続いており、日本の大手自動車メーカー全社とその周辺企業の数多くがタイに進出しています。企業の駐在員を含む日本人の長期滞在者は、大使館に登録した分だけでも2006年10月時点で4万人を越えています。

タイの気候
タイはモンスーン気候の影響を受け、大きくは雨季と乾季の二つのシーズンに分けられます。さらに細かくは、11月から2月が乾期ですずしく快適なシーズン、3月から5月が暑期で一年中の一番暑い時期、6月から10月が雨の多い雨期となります。ただ、雨期といっても一日中降ることはなく、午前中は快晴、午後から雲が多くなり、夕方に熱帯型のスコール、というパターンが多いようです。

バンコク生活と物価
まず豊富な物資に驚くでしょう。日用品から輸入ブランド商品まで、活気のある街には物があふれています。輸入ブランド品などは日本とほぼ同じと見てよいですが、国産の商品や外国ブランドでも国内生産されている商品は驚くほど豊富で、品質もよく値段も安いです。セブンイレブンなどのコンビニが多いのは日本以上という印象を受けます。外食が普通のタイでは、安い食べ物がどこにいっても手に入るのは安心ですます。通貨や所得水準が違うため単純な物価の比較はできませんが、全般的に日本の3分の一から5分の一と見てよいと思います。ちなみに、シネコンで見る映画は日本円換算で300円、タクシーの初乗料金が105円、スカイトレインが45円から。単身者用のアパート家賃が1万円前後。ただ、大卒の初任給が35、000円程度であることも忘れてはいけません。

食べ物
街頭に出ればまず目に付くのが、いわゆる「ガイジン」の多いことです。タイ語では「ファラン」と言いますが、ファランとは日本と同じようにヨーロッパ系の外国人を意味する言葉です。東南アジアのおへそたるバンコクは国際ビジネスの中心地でもあり、観光客のみならず多彩な国籍の人たちが駐在員として住んでいるコスモポリタンな雰囲気をもつ国際都市なのです。日本人駐在員だけでも4万人をゆうに超えます。コスモポリタンな都市には、地元タイ料理はもちろんのこと、世界中の料理がカジュアルな雰囲気のなかで気軽に味わえます。街頭屋台に抵抗感のある人にはデパート内の屋内屋台や食品売り場、ファミリーレストランなど、その選択肢の豊富さには驚きます。写真付きのメニューも多く、言葉はさほど問題になりません。日本食レストランは数え切れないほどで、屋台のたこ焼きからにぎりずしまで、まず不自由することはありません。また、タイ料理は辛いという先入観がありますが、辛くない料理もたくさんあることに気が付くでしょう。

安全について
海外旅行でまず気になるのが安全かどうかです。2005年早々に南部マレーシア国境付近で発生したイスラム系住民との争乱はまだ収束していませんが、幸いにも南部3県だけに限定された地域紛争でバンコクなどの中部や北部には影響が及んでいません。人口800万の首都バンコクは、世界の大都市としては珍しいほど安全な都市と言えます。街を歩く罪のない観光客がひったくりに遭ったり、襲われた話などはまず聞きません。外国人が殺人事件にまきこまれるケースはたまにありますが、これらはすべて何らかの理由があるからです。つまり、金、女、うらみ、などがからんだ結果です。気の短い日本人は人前でどなりつけたり、侮辱したりして相手のプライドを傷つけることを平気でやりますが、これらは東南アジアではどこでも禁物です。この最低限のマナーを守っている限り、観光立国として優等生のタイほど安全な国は世界でも珍しいといえます。

お買い物天国
これほどショッピングが楽しめる都市も珍しいでしょう。輸入のブランド商品などは世界どこでも同じようなもので、べつに珍しくもありません。ただ、バンコクにはそれらも豊富にあり、しかも日本もまねの出来ないような大規模にしてデラックスなショッピングモールがあちこちにあります。華僑系タイ人の資金力と並はずれた発想力、行動力は日本人には歯が立ちません。最新のショッピングモールはそれなりの見所がありますが、タイの買い物が楽しいのは地元の産物が豊富にあること、お祭りの夜店を思わせるなんでもありの歩道ショップ、バンコクの歴史を今に引き継ぐチャイナタウン、ナイトマーケット、広大なウィークエンド・マーケット、などこれらを見て歩くだけで一週間はかかりそうです。

衛生状態について
昔は飲み水に気をつけるというのが鉄則でしたが、最近はどこに行ってもペットボトル入りの安全な飲料水を売っています。レストランでもボトル入りの水が出されます。コンビニも至るところにあり、まず水は問題ありません。歯を磨くくらいなら水道水でも大丈夫です。東南アジアの屋台風景を見ると衛生状態が気になりますが、ちゃんと加熱調理した食べ物ならまず問題ないと思っていいでしょう。数多くある日本レストランではサシミやスシはごく普通のメニューで、半分以上を占めているタイ人のお客たちもこれらの生ものを平気で食べているのを見ると食文化の変化に驚きます。世界の三大料理に数えられるタイ料理の本場ですから、全般的な衛生水準は高いといえます。東南アジアの熱帯気候や旅の疲れの影響で体調が衰えることはよくありますので、慣れない食べ物のせいでお腹をこわすことはどこに行ってもよくあることです。不安な人は整腸剤などの薬を持参しましょう。病院やホテルの衛生状態は日本以上の細かい配慮がされていてまず問題になることはありません。

言葉の問題
外国人の患者を受け入れる私立病院には日本人スタッフが常駐しているのが普通です。医師とのカウンセリングや治療中の説明時には通訳としてお世話してもらえますが、個人的な用事までは頼めませんので別途通訳ガイドを手配する必要があります。タイ語は中国語と同じように四声という抑揚があり、これが棒読みに慣れた日本人には苦手です。またタイ文字はアルファベットではなく発音記号なので、これを覚えるにはいささかの覚悟がいります。また、カタカナで覚えたタイ語はまず通用しないと思った方がよいでしょう。短期滞在の訪問客にとっては、タイ語は「こんにちは」や「ありがとう」「おいしい」などのご愛きょう程度の外交ことばで十分です。あとは日本語や英語でなんとか意志を伝える工夫をするのがいいのではないでしょうか。
コミュニケーションの秘訣は言葉だけに頼らないことです。身ぶり手ぶりを交えて日本語や簡単な英語で意志を伝える工夫をすれば、たいていの場合意志の疎通ができます。ちなみに、バンコクでは英語を理解するタイ人が多いのには驚きます。それだけ、ここがコスモポリタンな都市だからではないでしょうか。好ききらいは別として、英語はやはり国際共通言語になっています。ドイツ人やイタリア人が下手な英語でタイ人とコミュニケーションをはかっているのを見ると、日本人もあやしげな英語が気にならなくなるでしょう。ここでは、言葉に関しては「マイ・ペン・ライ(気にしない)」精神でいきましょう。

2007年1月22日月曜日

クルンテープの都、首都バンコク

















バンコク行きの飛行機に乗ると、日本語であれ英語であれ機内アナウンスの中に目的地「バンコク」の名前が何回も出てきます。ところが、タイ人乗務員によるタイ語のアナウンスではいくら耳をすませても「バンコク」という言葉は聞こえてきません。世界共通と思われた「バンコク」は、実はタイ語では「クルンテープ」と呼ばれていて、クルンテープとはタイ語で「天使の都」という意味だそうです。
























その天使の都バンコクの人口は約800万人で、東南アジア有数の大都会です。スカイトレイン(BTS)や地下鉄(MRT)も整備され、バンコクの新交通システムとして道路の交通渋滞の緩和に役立っています。とくに言葉の通じない外国からの観光客にはたいへん好評であると同時に、最近ではバスよりは料金は高いものの学生や一般の通勤客の利用も多くなっています。歴史的にヨーロッパにも親近感をもつタイには外国人の居住者も多く、ビジネス訪問客も交えて東南アジア随一のコスモポリタンな雰囲気をもっています。

林立する高層ビルに象徴されるように近代的な都市として変貌するバンコクですが、東南アジアのおへそとしてアジア的な魅力が色濃く残っているのがバンコクの良さです。そのアジア的魅力を現地で自らの足で発見するのがまた楽しみです。アジアの匂い、味、色彩、騒音、人声が、異国情緒とともになつかしさを感じさせるのは、われわれ日本人がアジアの一角に住んでいるという事実を思い起こさせます。

バンコクの交通百景




バンコクの交通事情1999年12月5日の国王誕生日に合わせて、BTSという名称で親しまれるスカイトレインが開業するに及んでバンコクの交通事情は劇的に変化しました。それまでは道路はギネスブックに載せてもよいぐらいの渋滞ぶりで、地元のバス通勤客はもちろんタクシーを利用する観光客も大変な忍耐を強いられていました。高架鉄道のスカイトレインはほぼ5分間隔で運行され、まだ2路線24駅しかないとはいえバンコクの主要な場所には簡単に移動できます。




ドイツ製の車体と運行システムを採用しており、信頼性は高く快適な乗り物です。2007年中にはチャオプラヤ川の対岸まで延長線が開通する予定です。











2004年7月3日にはさらにMRTという名称の地下鉄が運行を開始し、18駅のうちBTSとの乗換駅も3駅あり、移動手段が格段と便利になりました。駅の設備なども日本やシンガポールに負けないほどの立派なものです。BTSとMRTを組み合わせればめぼしい場所にはラッシュ時間に関係なく移動でき、現地の学生や通勤客の利用も増えています。コンピュータ化された改札システムで、キップの買い方と利用のコツさえ分かれば言葉の問題もありません。











バンコク名物のタクシーは健在です。ほとんどが日本製の小型車で、やはりドア・ツ・ドアで移動するには便利ですが、日本語や英語を話す運転手はまずいないと思った方がよいでしょう。朝夕のラッシュアワーにはタクシーはさけるのが賢明です。タクシーは全部メーター制で、初乗り120円ほどで料金は非常に安いですが、観光名所などの客待ちタクシーは相手を見てふっかけてくることもあるので、流しのタクシーを拾うのが賢明です。







地元庶民の足として有名なのが小回りのきく「トゥクトゥク」と呼ばれる三輪タクシーで、他のアジアの国々にも輸出されています。メーター無しなので、料金は乗る前に交渉します。渋滞のすき間をぬって走るのでかなりスリルが味わえますが、近距離の利用にとどめておくべきでしょう。「観光客プライス」があるため料金はタクシーと変わらないと思った方が無難です。









「モーターサイ」というのはモーターサイクル・タクシーのことで、恐らくタイ人の発明だと思います。横町の入り口に制服のベストを着たドライバーたちが待機しています。限られた受け持ち地域だけが守備範囲で、料金も決められていてボラレたりすることはありません。ドライバーはヘルメットをかぶっていますが、お客は無防備のことが多く、女性が横座りで乗っているのをみるとハラハラします。やはり観光客は安全を考えるとバイクタクシーは避けた方がよいでしょう。











公共の路線バスは縦横に走っていて料金も驚くほど安いですが、路線と時間により混んでいるのと、行き先を示す路線番号を覚えるのは一苦労です。料金は車内を廻ってくる昔なつかしい「車掌さん」に払います。やはり路線バスは居住者向けで、短期旅行者には向いていないと考えるべきでしょう。











最後にしてはいけないですが、ボートがあります。もともとバンコクは水の都でした。チャオプラヤ川から運河が市街地、住宅地を縦横に縫って整備され、ボートが重要な交通手段だったのですが、街の近代化につれかなりの運河が埋め立てられたのは残念なことです。それでも穀物運搬船や運河ツアーの観光用ボート、対岸を結ぶフェリー、朝夕の通勤客の足となるボートタクシーなど、チャオプラヤ川はバンコクの動脈として朝、午後、夕方、とそれぞれ異なった表情を見せ、生き生きと脈打っています。

バンコク新国際空港について


スワンナプーム新国際空港はトイレが少ない!
2006年9月28日にオープンしたバンコク新国際空港は、いろいろの問題点が指摘されています。その最たるものはトイレが少なすぎるということ。飛行中の機内の気温はかなり低く身体が冷えます。到着時にいつも見かける光景ですが、かなりの乗客が飛行機を降りるとイミグレーションに向かう途中でトイレに入ります。新空港でこれをしようとすると列に並ぶことになり、思わぬ時間をくってしまうことになりかねません。

利用客の苦情に驚いたタイ空港公団(AOT)は、スペースをなんとか確保し200カ所に及ぶトイレを新設する計画らしいですが、これには新たな配管工事など時間がかかります。当面の間、利用客としては自衛するしか方法がありません。そこで対策としては、搭乗機がバンコクへの着陸体勢に入る前に(着陸30分前に高度を下げ始めるころ)、機内でトイレを済ませておくことです。
入国時にボーディングパス!
イミグレーションで入国審査する際に、飛行機のボーディングパスを見せるように要求されてとまどう乗客が多いそうです。念を入れたセキュリティ対策かもしれませんが、文句を言っても役人は融通がききません。もう必要ないと思っていたボーディングパスを探してもたもたしないよう、到着前に確認してパスポートと入国カードとボーディングパスの3点は一緒にしておきましょう。

到着ロビー
税関を通過して到着ロビーに出る出口が「B」と「C」の2カ所あります。どちらから出てもかまいませんが、ロビーで出迎えの人と待ち合わせしている場合は要注意です。どちらの出口もロビーに出るとさらに通路が右と左の二手に分かれているため、顔見知りでない場合には出迎えの人と会えない確率がかなり高いです。かならず日本出発前に、出口で会えなかった場合の落ち合う場所の相談をして決めておきましょう。






PAIの待ち合わせ場所
スワンナプーム新空港では巨大なターミナルが一つだけ、しかも出口が二手に分かれている。さらに到着ロビーは到着ラッシュ時には、税関出口付近が大変混雑しています。税関出口付近で出会えない場合を想定して、到着ロビー中央部にある「AOTインフォメーション・カウンター」前とするのが賢明だと思います。ここにはカウンター周辺にイスがたくさんあり、座って待つこともできます。正確な場所はビル出口ドア7番とドア8番の中間です。AOTとはタイ空港公団の略称です。PAIの出迎えスタッフはここでお客様のお名前を書いたカードをかかげてお待ちしますので、税関出口付近で出会えない場合はここ「AOTインフォメーション・カウンター」前で落ち合うことに決めておきます。

新空港からバンコク都内まで
PAIの送迎車はターミナルビル真向かいの駐車場ビルに駐車してあります。運転手について駐車場ビルまで歩いて、そこで車に乗ってください。空港からBNH病院(またはホテル)までは高速道路で約40分かかります。

新空港利用料について
タイ出国時に払う空港利用料は2007年2月から従来の500バーツから700バーツに値上がりしますが、この時からは航空券代に組み込まれるため、別途払う必要はなくなります(今の日本と同じ)。


タクシー乗り場が変更され便利に
4月18日からメーター・タクシー乗り場が変更になり、不便な1Fから2Fに移ります。税関をから出て直進してターミナルの外に出ればタクシーに乗れるわけです。逆にリムジンやホテル送迎車は1Fに移ります。(注意)タクシーに乗る前にバーツへの両替を済ませてください。

手術申込みと旅行の準備

PAIへのお申し込み
PAI認定の東京のコーディネーターに連絡して、手術と旅行に関する手配をしてください。手術の内容や、必要な予約手続き、経費の見積もり、支払い方法、バンコク旅行情報など、あなたのあらゆるご質問にお答えすることができます。エアチケットやホテルの予約についても東京オフィスがお手伝いいたします。

PAIとの連絡方法
PAIの担当医と直接手術内容や術後のケアなどの相談される際には、英語を共通言語として使用しますが、お互いに不自由を感じる言葉でのやりとりになりますので、相互に誤解が生じることもあり得ます。東京のコーディネーターはPAIの医師やスタッフとは日常的に英語で密接な連絡を取っておりますので、コーディネーターを介してお問い合わせや申し込み手続きを行ってください。

予備カウンセリング
まず東京のコーディネーターと連絡をとり、手術の詳細についてご相談ください。お申し込みの手術の内容により、PAIの担当医師が必要と判断する場合にはよりくわしい情報の提供を求めるかもしれません。場合によってはEメールで送付可能なデジタル写真をお願いすることがあるかも知れません。

健康診断書
また美容整形を含む全ての手術の場会に、手術を受けるのに健康上問題がないという医師の健康診断書が必要となります。バンコクへの出発前までに診断書(日本語でも可)を東京オフィスにFAXしてください。またオリジナルの診断書は必ずバンコクにご持参の上、PAIに提出してください。

HIV診断書
タイではあらゆる手術には事前のHIV検査が義務づけられておりますが、現地で簡単に検査できますので、日本でわざわざ行う必要はありません。

精神科医のGID診断書
SRSの手術の場合は上記に加えて、精神科医によるGID診断書が必要とされますので、同じように準備してください。これらの書類は日本語のままで東京オフィスにファックス(又はEメール添付)して頂ければ、必要に応じて英語に翻訳してPAIに送付いたします。精神科医のGID診断書は手術予約をする前に必要とされますので、早めに準備しておくようにしてください。

計画の変更
手術内容や旅行計画を変更されたい場合には、ご遠慮なく東京オフィスにご相談ください。スケジュール変更や手術内容の追加・変更など、PAIと連携してご希望に添った計画づくりのお手伝いをいたします。

申込金のお支払い
手術をご予約された時には、手術経費総額の10%相当の申込金のお支払いが必要になります。申込金は東京オフィスに日本円でお支払い頂き、その残額を現地にてPAIに直接お支払い頂くことになります。申込金のお支払いをもって手術予定日が確定し、PAIにおいても手術室と担当医師のスケジュール確保、看護師チームやスタッフの日程が決定されます。

残額のお支払い方法
申込金を差し引いた残額のお支払いは、手術当日にPAIに直接お支払いください。その場合、当日レートでUSドルから換算した日本円の現金で支払うのが一番便利です。

申込金の払い戻し
申込金のお支払い後に予約をキャンセルされる場合は、次の払い戻し方針によりご返却いたします。
 ・手術予定日の15日前まで     全額返却します       
 ・手術予定日の15日以内      返却はできません

旅行前のアドバイス
バンコク出発前の旅行の予備知識、手術内容、病院の設備内容、現地で購入可能な薬品など、タイの現地事情をよく知っている東京のコーディネーターにご相談ください。不明なことは担当の医師と事前に確認するなど、外国での手術に不安を感じないよう最大限の配慮をいたしております。

バンコク同行案内
また退院後のバンコク滞在中のお食事や観光、ショッピングなどについても細かい情報を提供し、出来る限り同行いたしますので、お気軽にコーディネーターにお尋ねください。

健康状態の変化
もし出発前に健康状態に急な変化があった場合には、直ちに東京オフィスに連絡してください。PAIの担当医師から適切な指示を仰いだ上、ご連絡さしあげます。


2007年1月21日日曜日

SRSロードマップ

SRSへの道のりは長く、けわしいものです。幼いときから人から変な目で見られたり、家族や友人関係にも悩み、社会的にも疎外された経験をGID当事者ならだれもが持っています。自分の責任ではないものの、自己嫌悪に陥る人もいます。しかし、いったんSRSという目標ができたら、自分の今の位置を客観的にとらえて、冷静に行動できます。日本だけでも4-5万人のGID当事者が存在すると推測されていますので、相談する相手も意外に身近に見つかるかもしれません。

トランスセクシュアルとしてこの世に生を受けた人たちは、長い旅路を経てたどり着かなければならない目的地があります。その目的地は人により違いますが、どこに向かうべきか、そこにたどり着くまでに何をしなければならないか、どれだけの時間がかかるのか、どれだけお金を準備する必要があるのか。気の遠くなるほどクリアしなければならない通過点が多いのです。まず自分が今どこの地点にいるのかを知ることが、今後の計画を立てる上に欠かせません。このロードマップを参考として、達成可能な、より現実的なプラン作りに役立ててください。

精神科医の診断
自分ではGID(性同一性障害)と分かっていても、専門家に客観的な立場からGIDであることを認定してもらうことが、手術を含む今後の医学的な治療のために欠かせない第一歩となります。精神科医のGID認定なしには日本はおろか、外国の医療機関でも国際的なガイドラインに沿ったSRSは出来ません。この認定が下りるまでには一年以上の期間を要することもありますので、できるだけ早い時期に精神科医を訪れることをおすすめします。ただ注意しなければいけないのは、精神科医なら誰でもよいというわけではありません。GID診断の経験のない医師もおります。医師の言動によりかえって精神的に傷つく場合もありますので、事前に医師の診断経験を確認したうえで診察を受けるようにしてください。
(各地の経験ある精神科医のリスト参照)

ホルモン治療の開始
精神科医のGID診断を得てからホルモン治療に進むのが常道です。ホルモン治療を始めるとゆっくりと身体の女性化が始まります。皮膚はソフトになり、身体の脂肪配分に変化がおき、顔面の表情もやわらかくなり、気分の変化や、頭髪の抜け毛が止まったり、体毛が少なくなる、などの変化が現れます。しかし変化はゆっくりしたもので、魔法のように女性化するわけではありませんので過大な期待はするべきではありません。外観の女性化のキーポイントは、(1)ひげの除去、(2)声の質、(3)顔、の3点につきます。
また、ホルモン治療を始めると子孫を残す能力は失われますので、とくに一人っ子の場合などには事前に親の了解を得ておく方が賢明だと思われますので留意してください。事後承諾では親のショックが大きく、以後の関係にひびが入り、必要なときに親の協力が得にくくなるかもしれません。

本来の性での生活体験(RLE)
HBIGDAなどの国際機関でもSRSに進む条件にあげられているのが、1年以上の女性としての実際の生活体験です。これはSRS後に違和感なく全面的に女性としての生活を送るために必要なことです。女性として振る舞うことに自分でぎこちなく感じるようでは周囲も違和感をもちます。周囲が違和感を懐くようでは自分も安心して女性の生活は送れません。SRS後の生活が順調に行くことは、本人の精神生活の安定にはぜったいに欠かせない条件です。
車の運転にたとえてみますと、まず週に一回程度の慣らし運転からはじめて、しだいに回数を増やして普通道路に出られるだけの技術を身につけ、そして昼間の大通りを堂々と走れるまでに習熟すれば合格、免許を持てます。決してスピードを出しすぎてはいけません。未熟ぶりが見破られると、自尊心が傷つけられると同時に、以後の行動が萎縮してしまいます。あせらずに時間をかけて服装やメーキャップ、立ち居振る舞いなどの研究をしてください。

身体の外観
身体の外観を女性化することは今後の準備のために非常に重要な意味があります。服装もふくめて、容姿・外観が周囲に女性として違和感を与えるようでは人間関係や社会関係をスムーズに維持するのがむずかしくなります。たとえSRSが達成できても、容姿や外観が周囲に抵抗感を与えるようではその後の生活が挫折してしまうかもしれません。服装と身のこなし方、脱毛、メーキャップ、声の出し方など、多くの課題をひとつひとつクリアするには準備期間や習熟期間も必要ですので、できるだけ早い時期に心構えをして取り組むべき課題だと思われます。そしてSRSを受ける前までに、外観には自らが違和感を持たない程度の自信をつけておくのが望ましいと思います。SRSが終わると待ったなしの本番の生活がはじまることを念頭に置いてください。

脱毛・除毛
顔は絶えず人目にさらす部分ですので、真っ先に取り組む必要があります。まずひげの脱毛ですが、カミソリでいくら剃っても夕方にはのびてきますので、永久脱毛しか方法がありません。電気脱毛法やレーザー脱毛法がありますので、それぞれの特長を研究してみてください。

顔の女性化
欧米人ほど顔に男女差がない日本人には必要ないかもしれませんが、一目で男性とわかる顔をしている人は大きなハンディを負っていることになり、それを手術で解決する方法もあります。SRSをしたかどうかは外観ではだれにも分かりませんが、顔は一日中隠すわけにはいきません。ほほ骨や顎、鼻などは美容整形手術でより女性的に修正することができます。女性の顔をもつことは大きな武器になり、職場でも個人的な人間関係においても自信をもって行動できますので、利回りの大きい自分への投資と考えてください。

声の女性化
男性的なのど仏は手術で修正が可能ですが、声の質そのものは手術で変えることは非常にむずかしく、現時点ではまず成功の確率は低いと思っていいでしょう。女性の声を出すためには、やはり昔ながらの方法、つまり、歌舞伎役者のようにピッチを変える訓練をすることです。時間はかかりますが、これが一番確実な方法ですので、気長に取り組んでください。

カミングアウト (両親、家族、友人、パートナー、職場)
これは非常に個人的な問題であり、それぞれ個人の状況が違うように、クリアしなければならない問題も違ってきます。当事者の長年感じてきた、たとえようもない違和感を誰に、いつ、どのように伝えるか、非常に慎重に考えて行動することが大切です。GIDは非常に複雑な現象であり、頭では理解してもらえたとしても、当事者のかかえる奥深い悩みはしょせん非当事者には理解の範囲をこえる話であることは最初から覚悟しておく必要があります。自分の存在を特別視することなくありのままに受け入れてくれるような人間関係になったら、まずカムアウトは成功したと思ってよいでしょう。

まだ若いGID当事者で、親と同居し経済的にも親に依存している場合には、カミングアウトが失敗すると経済的に困難な状況に追い込まれるかもしれません。まず家族を味方につけなければ、以後の取り組みが大変苦悩にみちたものになります。まず、家族が違和感をもちはじめたと感じたら率直に話してみたら前向きな協力関係ができるかもしれません。家族から拒否反応が出た後では、その後の取り組みがいっそう困難になります。

経済的に独立した大人であっても、すでに結婚していたり、親密なパートナーのいる場合には、できるだけ早期にカムアウトするべきだと思います。すでに結んだ大人同士の関係であるがゆえに、相手に自分の状況を正直に打ち明けるのが人間としてのフェアな態度です。カムアウトの結果としてパートナーを失うこともあるでしょうが、全員がそうなるわけでもありません。相手を失いたくない一心から、こんな重要なことを隠し続けるのは相手に対してフェアではありません。相手にも同じように大事な人生ですから、愛する相手なら尊重してあげるべきです。その決断には勇気がいりますが、一人で悩まずに精神科医にも相談して早期に心構えをしてください。

職場でのカムアウトにはまた違った配慮が必要になります。カムアウトを急ぎすぎたために、同僚や上司との関係がうまく行かなくなり、結果として職を失うケースもあり得ます。服装や言動には十分注意して、周囲から浮き上がらないようにしながら徐々に自分の存在に慣れさせる戦略が必要ではないでしょうか。職を失い経済的な基盤がなくなれば、SRSどころではなくなります。職場でのカムアウトは、例えばSRSを決意するなど、機が熟するまで待つこと、そして慎重の上にも慎重を期して取り組まなければならない課題だと思います。

情報集め
この数年はGID関連の出版物が多くなり、当事者だけでなく一般人もGID情報にふれる機会が増えているのは喜ばしいことです。またインターネットも情報源としては無視できない存在になっています。GID当事者の自助グループも各地にありますので、自分に合った方法で出来るだけ広く、偏らない情報を集めて判断の材料にしてください。当サイトのリンク先も参考にしてください。
(GID関連出版物リスト参照)

目標設定と資金準備開始
GID当事者がすべてSRSを希望するわけではありません。MTFの場合は女性として、FTMの人は男性として、問題なく生活できればそれ以上は求めないという人もいるはずです。しかし、どうしても精神的性と身体の性の不一致に我慢できない人は、その解決方法としてSRSは避けて通れないステップになります。SRS手術で世界的に有名なタイで手術すれば、日本にくらべれば大幅に安い経費でできますが、それでも100万円を超す資金準備が必要になります。さらにSRS前段階の準備として、日本の精神科医、ホルモン治療、脱毛、などの経費も予算に入れる必要があります。

SRSへの準備
それには医師の診断、カムアウト、SRSへの身体の準備、資金準備、SRS後の社会・人間関係など、多くのステップを踏んで行かなくてはなりません。また、SRSが終わればすべて問題が解決するわけではなく、念願だった本来の性となりその後どう生きていくかという課題は、普通人とは違った考え方が必要になると思います。SRSはあくまでGID当事者の多くが越えなければならない人生の一つの峠にすぎない、という長期的な視野が必要になります。

手術はタイで
日本での公式なSRSは1998年の埼玉医大が最初ですが、その後SRSを試みた大学病院は数校ありますが、手術実績は日本全体でもまだまだ50-60例に満たないのが現状です。SRSは最新の先端医療技術の応用しにくい分野でもあり、繊細な指先の技術と経験が大きくものをいう分野です。その意味ではアジア人の小さな手と繊細な技巧は、この分野では世界のトップ水準にすでに達していると言えます。

SRSに関してアジアの中でもっとも実績と経験のある国はタイです。タイをアジアのメディカルハブにするというタイ政府の国策もあり、とくに海外からの患者誘致には積極的で、病院の近代設備、清潔度、看護サービス、医療技術のどこをとっても日本には劣りません。一種のカルチャーショックを受けるほどです。日本での順番待ちを待ちきれない人が、オプションとして一番安心してSRSを受けられるのがタイで、すでにその実績は日本のGID当事者の間では周知の事実となっています。

医師の選定
どの手術でも同じですが、医師の経験年数と手術歴が大きな意味をもちます。SRSはもともとあるべきであったのに無かった物を新たに造りあげるという、繊細で熟練した技術を必要とする、しかも創造的な手術です。信頼できる技術をもった医師と、近代的な病院設備の完備した医療センターを選ぶのが賢明です。手術方法や医師の技量によっては手術時間が7時間に及ぶ場合もあり、血栓症などの合併症を起こす危険性も報告されていますので、手術方法や手術時間なども事前に調べた上で医師の選定をするのが賢明でしょう。

SRS関連経費予算 (バンコクPAIの例)
MTFの場合を例にとりますと、SRS手術費は7500ドルですが、バンコクまでの旅費、2週間の滞在費、現地コーディネーター費用、食費・交通費、アフターケア用品購入費、など概算で120万円ほどかかります。手術後一週間たてば外出も出来るようになり観光やショッピングも楽しめますので、その分余裕を持った予算計画が必要だと思われます。詳細については当サイトにお問い合わせください。

オプション手術 (豊胸、顔の女性化など)
SRSに関連して、MTFの場合には女性化をより完全なものにするためのオプション手術があります。豊胸手術、のど仏の縮小、鼻を含む顔の女性化、など美容整形分野の手術ですが、SRSと同時に行う方法もありますが、後日別途に行うこともできます。これらはあくまでご本人の必要度に応じて選ぶオプションですが、予算計画にも関係してきますので当初の全体プランの中で考えておく必要があります。

SRS後のケア
SRSの手術は退院すればそれで成功というわけではありません。自宅に帰ってからの6ヶ月間は自分の責任で術後のケアをしなければなりません。たとえば、MTFの場合の「ダイレーション」がつらいから、といって手抜きするとせっかくの手術の成果がしぼんでしまい、再手術という結果になりかねません。そのため外国で手術する場合には、帰国後も問題点や不安の相談相手としてフォローアップしてくれる態勢をとっている医療機関をおすすめします。

名前の変更
異なる性での名前に変更できるのは、精神科医よりGIDの診断書が下りてからになります。SRS後には戸籍の性別変更手続きがひかえていますので、遅くとも手術に進むまでには名前の変更手続きは済ませておいた方がよいでしょう。(手続き方法)

戸籍記載の変更
戸籍の性別や、健康保険証、パスポートなどの性別記載を変更するには、まずSRSを済ませていなくてはなりません。「他の性別に係わる身体の性器に係わる部分に近似する外観を備えている」ことが、家庭裁判所に性別変更を申し出る条件の一つになっているからです。変更を申請してから戸籍の変更手続きがすべて完了するまでには約3ヶ月間かかります。(手続き方法)

自分との折り合い
GID当事者であり、MTFのトランスセクシュアルとしての自分をどう受け入れていますか?周囲の人たちはあなたを違和感なく受け入れていますか?まだ誰かを、何かをうらんでいますか?自分の境遇を肯定的に受け止めて、前向きに進もうとしていますか?日常の生活の場でTSとして自然に振る舞えるようになりましたか?
まだ自分の置かれた境遇が十分納得できずに、また自分自身と折り合いがつかずにいる場合には、それが無言の不協和音となって周囲にも伝わり、違和感を与えます。自分も自分の存在に違和感を持ち、周囲もあなたに違和感をもちながら同じ社会で生活していくのは苦痛であり、お互いに精神的エネルギーを消耗します。
そういう違和感を与えるのは外観の問題でしょうか。それとも、あなたが発信している信号のせいでしょうか。非常に微妙な問題ですが、誤解を恐れずに言わせていただくと、それは発信している信号のせいだと思います。まず外観や姿形は人それぞれ違うし、少々違和感があってもそれはお互い様です。とくにMTFの人の服装や外観には違和感があっても当たり前で、女性として受容されるには時間がかかります。しかし、それ以上に違和感を抱かせるのは、当事者自身が感じていて周囲にも無意識に発信している不協和信号ではないでしょうか。どちらから発信している信号であっても、信号はかならず相手にぶつかって帰ってきます。ここで問題なのは、その信号はGID当事者の方から出ているのではないか、ということです。

外観の違和感は時間がたてばすぐ慣れっこになります。周囲は意外に気にしていないのではないかと思います。当事者本人が気にしすぎるから、周囲も気にせざるを得ない、というのが現実に近いのではないでしょうか。問題は内面の違和感です。GIDは自分の責任ではないために、またいわれのない差別を受けた被害者意識もあり、特定できない相手をうらんだり、嘆いたりしても、その心情は理解できます。しかし、心の平穏を得るためには、どこかで、だれかと和解しなくてはならないのです。そのだれかというのは結局のところ自分意外にはありません。自分自身のなかで和解し折り合いをつけるのです。その瞬間に周囲もはじめて変わるのです。

「自分と折り合いをつける」というステップは、今ロードマップ上のどの地点にいようとも、今すぐ始める必要があります。それはトランスセクシュアルにとっては、単なる通過点であるSRSよりもはるかに重要な一生の課題ですから。

SRS日程表

バンコク到着日
・バンコク国際空港到着。PAIスタッフが、BNH病院(またはホテル)までご案内します。
・手術前夜を、当院個室スイートにて宿泊。

手術当日・午前
・ 手術担当医との手術前問診。質疑に一つ一つ丁寧にお答えします。手術    方法やリスクの説明があります。
・ 日本での診断書類等の確認。
・ BNH病院の個室に入院手続き。病院の治療受諾書に署名して頂きます。
・ 手術前の問診が終わると、BNH病院の健康診断があり、手術は通常午後2時頃から始まります。

手術当日・午後
・ 直腸をきれいにするため、看護師が浣腸を行います。
・ シャワーで体を丁寧に洗ってください。
・ 手術前の鎮静剤の点滴。
・ 手術室に入り全身麻酔を行い手術に備えます。手術所要時間は約3時間です。

翌日~5日目(手術の翌日から)
ベッドで自由に体を動かすことや、普通の食事を取ることが出来ます。尿カテーテルと新膣からのチューブからの出血に驚かないでください。これは手術直後には普通にあることで3日以内に止まりますので、気にしなくても大丈夫です。尿カテーテルのせいで排尿したい気分になりますが、これはカテーテルのおこすイライラ感のせいで、実際には出ないので気にしないでください。術後から24時間はにぶい痛みが伴うことがありますが、ほぼ3時間おきに看護師が鎮痛剤をうってくれます。時間が経つにつれ、痛みは徐々にひいて気にならなくなります。

早い人は手術の翌日からベッドから降りて室内を歩くことができます。術後2日目からは廊下を歩いて歩行訓練できるようになります。

術後5日目
術後5日目には担当医がカテーテルと手術部分を覆うガーゼをとりはずします。シャワーを浴びながら女性として初めての排尿もできるようになり、担当医師が患部を確認後、退院してホテルに移ることが出来ます。

術後6日~10日目
この5日間は、ホテルにてゆっくり休養することが大切ですが、適度に身体を動かすのは回復を早めますので、 短時間の外出は問題ありません。なお、術後7日目にはPAIに来院して頂き、ダイレーター(膣拡張器)の講習を受けて頂きます。術後11日目 担当医の診断で問題なしと許可がおりましたら、観光やお買い物に外出しても差し支えありません。

術後12日目
この日は来院し、医師による外陰部の抜糸、および帰国前の最終的な回復状況診断及び薬を処方されます。その際、法律に基づき正規の性別適合手術を受けたことを証する証明書をお渡ししますので、これを日本の役所に提出して法律上の性別変更の手続きを行ってください。

13日目
PAIスタッフがバンコク国際空港までお送りいたします。ご無事で帰国されますよう、スタッフ一同お祈りしております。

バンコク到着から帰国までは普通14日か15日間を予定して頂ければ十分です。スケジュールに余裕のある方は、引き続きタイでの滞在をお楽しみになってからお帰りください。

MTF手術工程

■MTF手術工程
男性から女性への性転換手術は、陰茎皮膚翻転法による新膣形成手術として以下の通りに行われます。
1. 尿道、前立腺、膀胱、直腸の間に膣のスペースをつくります。
2. 両側の睾丸を切開・切除。
3. 陰茎のディグロービング切開。
4. 尿道を陰茎から分離。
5. 2つの背面神経と脈管をもつ陰茎亀頭を分離する。
6. 陰茎の皮膚を反転し、膣空道の内壁として貼り付けます。(陰嚢の皮を使用する場合もあります。)
7. 有感覚クリトリス成形術
8.尿道形成術
9. 大小陰唇成形術
10.ペニス先端の亀頭部分を神経と脈管を保ったままクリトリスに整形します。この方法により外観はもちろんのこと、感覚の働きも女性のクリトリス同様に機能します。
11.尿道付近の余分な勃起性の組織は取り除きます。そうしなければ、性交渉の際に組織が充血を起こしてしまい、膣の入り口を狭くしてしまうことになります。
12.15センチ以上の深さの膣を必要とする患者の場合は、S字結腸移植の方法をとることがあります。プリチャー医師は、2002年までに数百例を超えるS字結腸移植によるSRS手術を行い、医師・患者双方に満足すべき結果を得ています。

麻酔方法
全身麻酔、又は硬膜外/ら旋状麻酔から選ぶことができますが、通常は全身麻酔です。

手術技法
プリチャー医師は最近のSRSの常識となった陰茎皮膚翻転法、クリトリス感覚再生、陰唇形成、新膣形成、これらすべてをワンステージで、3時間以内で完成するという卓越した手術技法とチームワークを誇っています。手術方法も以下の3種類を患者の身体的条件に合わせて採用しています。
1. 長いペニスの場合(15センチ以上): 陰茎皮膚翻転法(PSI)
2. 普通のペニスの場合(5-15センチ):陰茎皮膚翻転法(PSI)と陰嚢皮膚移植(SSG)の併用
3. 短いペニスの場合(5センチ以下):陰茎皮膚翻転法(PSI)とS字結腸移植(SCG)の併用    
(SSGとSCGを行う場合には、平均して5日以上の入院を要します。)

手術結果
男性から女性への性転換手術はワンステージで行われ、以下のような結果が得られます。 1.有感覚のクリトリス  2.新尿道  3.膣壁  4.大小陰唇  5.12~15センチの新膣(自然膣は11.5センチ)

手術所要時間
2時間半~3時間。
手術がワンステージで、しかも時間が短いことは患者の負担が少なく、血栓症などを併発しないためにも大事な要素です。熟練した医師とサポートチームの連携があってはじめて, 3時間という世界に誇る手術時間が可能になります。手術の翌日にはもうベッドから降りて歩くことができます。

合併症と可能なリスク
1.感染: 一般的には小さい傷口感染だけがみられます。肺機能及び組織感染はありません。
2.傷口の破裂: V字形になっている新膣の会陰先端部が筋肉の緊張のため裂けることがある。傷口の治療だけで十分で、1ヶ月程度で自然治癒する。
3.短い膣: 普通は12~15センチの深さが得られます。術後6ヶ月後までには傷が癒え、弾性により膣が徐々に深くなってゆきます。(もし膣が短すぎる場合は、6ヶ月後にS状結腸を用いて再手術を行うことができます。)
4.直腸膣瘻孔: 膣と直腸の間に穴があくケース。1,000余の手術例の内、3例の発生ケースがありましたが、大事には至らず完治しています。 上記以外の合併症として考えられるのは、尿道膣瘻孔、肺血栓塞栓症、多量出血、重度な感染等が挙げられますが、当PAIではこのような事例は発生しておりません。

後遺症
1.排尿が困難: 尿カテーテルをとりはずした後に時々みられます。短くなった尿道の出口が肥大化しているためで、尿カテーテルの着用をあと数日間延長すると、普通に排尿が出来るようになります。
2.出血: 術後初日に、ガーゼに血がにじみ出ていることがあるかも知れません。これは尿道口の切り口からの出血のせいで、縫合又はリパッキングする必要があります。

回復時間
帰国されるまで最低10~14日間はバンコクに滞在し、術後の回復経過を観察する必要があります。お仕事に復帰するまでには、4~6週間の自宅休養を要します。新膣は通常6週間で機能するようになります。

入院期間
入院治療受諾書に署名して頂き、5日間病院に入院し、術後の回復の様子をみます。その後、ホテルに移るか、または引き続き病院内のホテル階の個室で回復期を過ごすか選ぶことができます。
お支払いの手術費には5日間の個室の入院費と、治療費、術後のケア、薬代などが含まれています。

手術前の準備
1) 手術を受ける14日前から継続的なホルモン治療を中止していること。ホルモン投与を停止することで、血栓症のリスクを減らすことができます。経口錠剤は手術前2週間、注射の場合は4週間前に中止することが必要です。経口抗アンドロゲンは、手術3日前には止めて下さい(注射の場合は、4週間前に)。
2) SRS手術を行う3ヶ月以内に、手術前の健康診断を必ず受けること。医師の診断を受け重度の疾患を罹っていない証明、および以下の血液検査を行ってください。 ・全血球算定(CBC)、エイズ検査、空腹時血糖(FBS)、クレアチニン、検尿 ・アルカリ フォスファターゼ、胸部レントゲン ・SGOT、LDH、心電図
3) 禁煙すること、そしてアスピリン、イブプロフェン、ビタミンEの服用を止めてください。
4) 性転換手術希望日: Eメールや電話などでPAIの日本人カウンセラーに連絡し詳細を相談してください。手術希望日の1ヶ月前には必ず予約をいれ、旅行日程も相談して決めてください。
5) エイズ検査が陽性の方でも手術は可能ですが、使い捨ての医療器具を使用しますので、30%余分に費用がかかります。
6)性器周辺(ペニスの裏側下方部分)の脱毛を行ってください。肛門の上からスタートして陰嚢の中心部に沿って(幅約5cm)、上方のペニスの根本まで電気脱毛法できれいにしてください。(詳細は日本人カウンセラーと相談してください。)

膣拡張作業(ダイレーション)について
BNH病院から退院されましたら、連絡が可能なホテルにて術後の回復をして頂きます。ホテルでの回復期間中には以下の事に注意して下さい。
1) 膣の拡張は、手術が本当に成功するか否かを左右する大事なことです。もし、拡張がしっかり反応しない場合、手術で確保した膣空間の拘縮がおき、深さが浅くなり、幅が狭まる結果になります。
2) 適切な方法で膣拡張ができないと、結果としては重傷を負うのと同じことになります。膣パッキングをとりはずした後、ダイレーターをゆっくりと真っ直ぐに挿入して拡張する方法を習いますので、よく理解して毎日2回実行してください。
3) 術後一週間ほどは、膣拡張にはにぶい痛みが伴うのが普通で、つらい作業になります。しかし、新しい膣が十分な深さを保ち、数週間後に期待通りに機能するためには絶対避けては通れない課程ですので、膣拡張は患者自身の責任として真剣に取り組んでください。

術後の患部のケア 傷口はシャワーと一緒に抗菌石鹸でやさしく丁寧に洗い落とし、その後トイレの便座に座りながら以下の灌注法/圧注法を行って下さい。
1.膣洗浄液=水1リットルに対しベタダイン溶液30cc (または容器がいっぱいになるまで)
2.膣洗浄シリンジ注入器をしっかり保持しながら奥まで入れ、溶液を絞り出して内部を洗浄します。
3.外部の傷口を乾燥した状態に保ち、コットンボールで患部にベタダイン消毒液を塗布してください。 4.コットン・アプリケーターで抗生物質(軟膏)を患部に塗ってください。もし出血がありましたら、乾いたコットンボールを患部にあて15分程押しつけてください。術後1週間ほどの回復期間中は、膣から出血があるのが普通ですので、1日何回か生理用ナプキン(タンポン)を取り替えてください。

性転換手術から1ヶ月後には、新しい膣にプレマリン・クリーム(卵胞ホルモン)をあてがい始めます。1日2回のプレマリンの使用で、新膣の内壁が徐々にやわらかくなります。この作業は6ヶ月ほど続けるようにしてください。

手術から2ヶ月経過すると、手術前に使っていた女性ホルモンの使用を再開します。その際には、内分泌医師の診察を受け、投薬量の調整の指導を受けます。ホルモン投薬量をいきなり変えますと、情緒不安定を起こす場合もあります。

アフターケア
退院して宿泊先のホテルへお戻りの際、当クリニックの看護師から膣のケアの仕方や薬の服用の説明があります。手術から7日目に一回目の抜糸、12日目には2回目の抜糸が可能で、その後はご自由に帰国することができます。

SRS(MTF)について

MTF手術の概要
プリチャー医師
PAIを主宰するプリチャー医師は、1978年から今日に至るまでの約30年間性別適合手術(性転換手術)を行って参りました。タイ国における性転換専門医のほとんどが、この分野のアジアの先駆者であるプリチャー先生の薫陶を受けています。先生は3000例のMTF及びFTM手術をこなし、S字結腸を利用した膣形成術も数百例を数えます。また同時にトランスセクシュアルだけでなく一般人のために行った美容整形手術は数千例をくだりません。症例の多さは経験に裏付けられた技術の高さと信頼性を意味することは医学界の常識です。

SRS許可基準
プリチャー医師はHBIGDA(ハリー・ベンジャミン国際性別違和協会)に基づくルールに従い、SRS手術を希望する方には以下の要件を満たすことを求めております。 1) セラピスト、精神科医、内分泌医又は内科医、のいずれかの診断書・推薦状。 2) 18歳以上であること。20歳以下の場合には両親からの承諾が必要。 3) 身体の性と精神的な性の違いに悩んでいる方(性同一性障害=GID)、又はそれに類似した状態と診断された方。 4) 抗アンドロゲン(抗男性ホルモン)又は女性ホルモンを最低1年以上使用されている方。 5) 生物学的性とは反対の性の役割で(女性として)、最低1年以上、フルタイムで生活した経験をもつ方。
手術費に含まれるもの
・手術日を含み術後回復期間として5泊の入院費。 ・医師の事前カウンセリング費及び医師報酬 ・精神医の鑑定が必要な場合には別途費用となります ・手術費及び全身麻酔費
・入院中の薬、注射代、アフターケア用品代。

術後のケア
必要な全医薬品・器具: SRSセットとして、ドーナツ状のおしり用クッション、3本の膣拡張器セット(有料)、潅注法器具及び医療用潤滑クリームをお渡しします。 術後回復期間中に、PAIの専任医師が術後の検診を行い、回復状態を観察します

性転換証明書の発行
SRS(GRS)手術を証明する性転換証明書。日本で戸籍の性別変更届け申請の際に必要になります。また、帰国時にエアライン宛の手紙を用意しますので、空港や機内でアシストが必要な場合に提示すると特別なサービスが受けられます。

満足感の保証
修正手術等が必要となった場合には、医師の診察・治療費は頂きません。但し、医薬品、麻酔費、手術室費用は患者様の負担となります。術後のPAIのアフターケアはすべて無料でご提供いたします。 (修正手術としてS字結腸移植により膣形成術を行う場合は、修正とは見なされず別途費用となります)。

持参する手荷物
最低限の荷物にまとめて、できるだけ身軽に旅行してください。とくに当事者お一人で旅行される場合は、コンパクトな荷物(20kg以内)にすることが大切です。帰国後のアフターケアに必要なプレマリンクリーム、KYゼリーなどは現地で安く購入できますので、帰国時には荷物が重くなりがちです。空港での荷物の上げ下げなどで手術の傷口を広げる危険性をさけるための配慮です。

ABOUT ME

プリチャー先生(右側)との会食。ご子息の経営されるレストランにて。
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2007年1月18日木曜日

BNH病院から移転(2008年)

PAIは2008年8月よりBNH病院より移転し、新たに完成したバンコク・メディプレックスに本拠を移しております。また、SRS関係の手術は数年前から分院として使用していたピヤウェート総合病院で行っております。

(2008年11月26日投稿を参照してください。)

PAI (Preecha Aesthetic Institute)について

PAIを主宰するDR.プリチャーは、タイにおける現代形成外科および美容整形外科の草分け的な存在です。とくに性別適合手術(SRS)の分野では、1978年以来28年以上の手術実績をもち、経験に裏付けられた技術と安全な手術方法などは世界的に評価されています。現在タイのSRS専門医の多くがDR.プリチャーの指導のもとに育っています。DR.プリチャーは国立チュラロンコーン大学医学部助教授、形成外科部長、タイ美容整形外科医師会会長などを歴任し、現在もOSAPS(オリエンタル美容整形外科協会)の会員として活躍しています。また、アメリカではニューヨーク州立大学から外科医師免許、ミシガン州外科医師会認定医、アメリカ外科学会認定医の資格をもち、現在も毎年世界各地の学会に参加して研鑽に励んでおります。

1978年から2007年までに手がけたSRSは、MTFが3300例以上、FTMが280例以上と、アジアでは最高の手術実績をもっております。また、MTFにおいては陰茎・陰嚢皮膚翻転法の他に、S状結腸を利用した膣形成術も220例以上も手がけて完成度を高め、この手術法を必要とする患者の要望に応えております。

同時にPAIでは何千ケースもの美容整形手術を手がけてきていて、タイの美容整形分野でも最高の権威といえる存在です。SRSと美容整形外科は密接に関連していて、それはSRSの外観上の完成度は美容整形医に欠かせない審美眼が大きく左右するからです。

DR.プリチャーのPAIは数人の専門医とチームを組み、SRS手術はピヤウェート病院の手術室で行います。(2008年9月にBNH病院より移転)2004年12月に行われたSRSワークショップでは、参加者30名への公開SRSが世界のニュースになり、DR.プリチャーの自信と技術の完成度を裏付けるイベントとして注目を集めました。PAIは経営体としては病院から独立していますが、総合病院のあらゆる設備とサービスが自由に利用できる利点は大きく、世界各地から訪れる患者に最高の治療環境を提供しています。