2011年8月1日月曜日

トランスジェンダーの権利を求めて


トランスジェンダーにも権利がある (マレーシアからの報告2)

性転換手術のあと女性への姓名変更を訴えていたアシュラフ・ハフィズさん(26歳)が、州高等裁判所の否決の判決後わずか10日後に死亡した今になってはタイミングが狂いましたが、7月24日付のSTAR紙の読者投稿欄に次のような投稿がありましたので、遅ればせながらご紹介しておきます。(7月31日付投稿参照)

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アリーシャ・ファルハナさん(男性名アシュラフ・ハフィズ)と家族の方々に哀悼の意を表します。彼女やその両親には何の罪もないにもかかわらず、彼女は生まれながらの重荷を背負う人生になったわけです。

彼女や家族がもろもろの差別、いやがらせ、残酷とも言える扱いにさらされる立場の追いやられるのは、理由はどうあれ自然もたまにはへまをすることがあり、いろいろな障害を負った人が生まれてくるということを社会がまだ理解していないからです。肉体の性とは別の性意識をもって生まれるのもその一例にすぎません。

マレーシアも世界の先進国の例に倣い、このような人々をあらゆる社会生活の場面において真摯に受け入れる態勢を整えるべきです。

目や耳の不自由な人たちやその他の身体障害者と同じように、トランスジェンダーにも基本的人権があり、愛され、また愛する権利があって当然です。

自らの権利だけでなく同じような境遇におかれているトランスジェンダーたちの権利を求めて、闘う決意を示したアリーシャ・ファルハナさんの勇気ある行動に応援の拍手を送りたいと思います。

Dr.Peter J.Pereira (助教授、シャーアラム市)

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