豊胸手術―Breast Augmentation
乳房は女性の象徴です。MTFの方はSRSに先がけて受けるホルモン治療により乳房が発達し、個人差はありますが普通はAカップの大きさにはなります。身長や体格によりもっと大きいBからCサイズを希望する方には、SRS手術と同時に豊胸手術を受けられますので検討に値します。一回の全身麻酔で、SRSが3時間、豊胸手術が1時間、合計4時間で両方の手術が終了します。回復期間もとくに延長する必要はなく、14日後には帰国できます。
手術費(US$2,800)に含まれるもの
・ ドクター・フィー
・ 手術前問診・カウンセリング料
・ 術前後の診察代・治療費
・ 全身麻酔代
・ 個室にて一泊入院費
・ 医療用具費
・ インプラント代
インプラントバッグについて
豊胸インプラントは「シリコンジェルバッグ」あるいは「生理食塩水バッグ」を使います。
シリコンでは、滑らかで艶がある「スムースタイプ」、またはザラザラした手触りの「テクスチャータイプ」を使用します。テクスチャータイプはスムースタイプに比べて「カプセル拘縮」が少ないのが特徴です。
インプラントの挿入場所について
インプラント挿入には二種類の方法があります。
・ 乳腺下法:
インプラントバッグを乳腺の下、大胸筋の上に挿入します。この方法では乳腺を持ち上げ、大胸筋上にポケットを作ります。インプラントの中心が乳首の位置になるように挿入します。
・ 大胸筋下法:
インプラントバッグを乳腺と大胸筋の下に挿入します。大胸筋下に挿入することによって、カプセル拘縮が少なくて済み、さらに胸部X腺検査での乳房撮影への影響が少なくて済みます。しかしながら、大胸筋下への挿入ということで乳腺下法に比べ、術後数日間は痛みを強く感じることがあります。
インプラントバッグ挿入を容易に行うのに適当な大きさに、脇の下の目立たない箇所を切開します。切開後は縫合をし、サージカルテープで固定します。術後の回復の為にガーゼで患部の胸部を保護します。
どの手術方法で行うかについては、担当医の十分な診断の下で決定されます。手術の目的はご自身の体形との均衡を保ちながらバストを大きくし、かつ自然な外観を得られるようにすることです。
担当医の診断によって、元々のバストサイズ、ご希望のカップサイズ、大胸筋の大きさなど多くの要素を考慮した上でインプラントのサイズを決定します。
胸がとても小さく出来る限り大きいバストをご希望の場合、インプラントバッグが目立たないように「大胸筋下法」をお勧めします。この場合、カプセル拘縮も少なくて済みます。
スポーツをよく行って大胸筋が大きい方の場合には、「乳腺下法」の方がより動きが楽で自然な仕上がりになります。
合併症の可能性について
・ インプラントを包み込むように周辺皮膜(カプセル)が収縮して固くなった場合、「カプセル拘縮」という現象が起こります。これが起こると、見た目にも感触的にも固く不自然なバストになってしまいます。固くなったバストの対処法はいくつかありますが、場合によってカプセルを除去、あるいはインプラントバッグを交換する必要があります。
・ 一般的に手術中の出血は少量ですが、術後の出血により、稀に大きな血液凝固が起きる場合があります。もしこうなった場合には、凝固した血液を取り除く必要があります。
・ 乳首の感覚が敏感、鈍感、麻痺、あるいは切開部分に多少の無感覚が起きる場合もありますが、これらの症状は時間の経過と共になくなります。
・ 感染症の心配はほとんどありませんが、もしも乳房に感染が起きた場合、インプラントバッグを直ちに除去しなければなりません。その後、再度手術するまでには数ヶ月間待つ必要があります。
・ 稀にインプラントバッグが破れる、あるいは漏れる場合があります。もしも生理食塩水が漏れた場合、バッグが数時間でしぼみ、生理食塩水は体内に吸収されますが無害です。シリコンジェルの場合には、ジェルバッグが破れてもインプラントバッグ周辺の皮膜が破れていない場合には、判別出来ないことがあります。もし胸に強い衝撃を受けた場合には、バッグが破れてしまい、シリコンジェルが周辺組織に流れ出てしまうことがあります。ジェルは乳房内に集まり、周りに新しく瘢痕が形成されます。この場合は再手術によって漏れたインプラントを取り替えます。もしもジェルが破裂してしまった場合、乳房組織内のシリコンジェルを全部取り除くのは不可能なこともあります。
・ 「コーヒーシブ・シリコンジェル」と呼ばれる新しいタイプのものでは、仮に破れることがあっても周辺に流れ出すことはなく、複雑な問題が起きにくい構造になっています。PAIではヨーロッパ製のコーヒーシブ・シリコンジェルを使用しています。
副作用
とくに同時に複数の美容整形手術を行った場合など、副作用の度合いと回復期間に個人差があります。
術後のケア
・ 術後3日目に包帯などを外します。その後は普段通りにお風呂に入れます。
・ 術後3日から5日間は腕の動きは最小限におさえて下さい。
・ 術後3日目にガーゼを取ったあとは、ブラジャーをして形を整えるようにして下 さい。
・ カプセル拘縮防止のために、インプラントを左右にやさしく円形を描くようにマッサージして下さい。
・ マッサージは絶対に無理をしないで下さい。乱暴に揉んだり、力を入れすぎると炎症や皮膜に悪影響を及ぼす恐れがあります。
・ 術後一ヶ月は一日3~4回、一回15~20分のインプラントの運動が必要です。これによってバストの形が良くなった場合、一日1~2回に減らして構いません。
・ 一定以上の年齢の方の場合、定期的に乳房撮影検査(マンモグラフィー)を受けることが必要です。この場合、必ず豊胸手術患者の検査経験のある放射線技師のいる施設で受ける必要があります。場合によっては、豊胸手術後の乳房のしこりや、インプラントの状態を調べるには超音波検査などのさらなる検査が有効です。
麻酔について
全身麻酔で行います。
手術所要時間
約1時間
入院について
一泊の入院が必要です。
回復期間について
5日間から一週間のバンコク滞在が必要です。
(その他の詳細についてはPAI認定のカウンセラーにご相談ください)
2007年2月7日水曜日
2007年2月2日金曜日
GID関連国内医療機関
GID関連国内医療機関(2006年11月現在)
*このリストは各種出版物やウェブサイト、当事者からの個人情報、などから得た情報に基づいて作成されたもので、GID当事者の方々が速やかに希望する治療を受けられるための情報として提供するものです。当サイトが特定の医療機関や専門家などを推薦しているわけではありません。実際にご自身で連絡を取り、足を運ばれ、ご自分の耳や目で確かめ、可能ならばその医療機関にかかった人の体験を聞くなどして判断してください。
*日本精神神経学会が策定した性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第2版)に従えば、治療は精神療法を第1段階とし、ホルモン療法・手術療法については、精神療法の結果をみた上で、第2・第3段階の治療手段として検討することになっています。
*ホルモン療法、手術療法を受ける予定の方は、あらかじめ希望する医療機関に、それらの要件を満たすために何が必要かを問い合わせることをお勧めします。例えば、当サイトが提携するタイのPAI(Preecha Aesthetic Institute)は世界的に認知されたHBIGDAのガイドラインを基準としていますが、日本精神神経学会の治療ガイドラインと大きな相違はありません。
*PAIのSRS許可基準
HBIGDAに基づいたガイドラインに従い、SRS手術を希望する方は以下の要件を満たす必要があります。
1) 精神科医、セラピスト、内分泌医、のいずれかの診断書・推薦状。 2) 18歳以上であること。20歳以下の場合には両親からの承諾が必要。 3) 身体の性と精神的な性の違いに悩んでいる方(性同一性障害者)。 4) 抗アンドロゲン(抗男性ホルモン)又は女性ホルモンを最低1年以上使用されている方。 5) 生物学的性とは反対の性の役割で、最低1年以上、フルタイムで生活した経験をもつ方。
*掲載した医療機関の診療内容や担当医師は変更になっている場合があります。事前に診療日時や予約の必要などを確認の上、訪問するようにしてください。
*下記リスト以外にも、当サイトで把握していない性同一性障害を治療する医療機関があります。リストに掲載されていない医療機関をご存知の方は、当サイトまで情報をお寄せいただければご協力感謝いたします。
〔精神療法の医療機関〕
〔北海道〕旭川医科大学附属病院 / 精神科・神経科
旭川市緑が丘東2条1-1-1
TEL:0166-68-2473/FAX:0166-68-2479
医師名: 石本隆広
診療日時: 火・水・木曜日12:00までに受付
予約の要: 要予約
〔北海道〕 札幌医科大学医学部付属病院/精神神経科
札幌市中央区南一条西16-291
TEL: 011-611-2111
医師名: 小野澤淳(北海道精神神経学会所属)
〔北海道〕 札幌カウンセリングセンター
http://www.counseling.co.jp/
札幌市中央区北2条東1-5-2 サニープリンスシャトー705
TEL:011-219-2159/FAX:011-219-2158
カウンセラー名: 豊島 眞 (臨床心理士)
相談日時: 月~土の10:00-19:00(日曜・祝日を除く)
予約の要: 要予約
備考: 医療機関ではなく、臨床心理士による相談機関です。
〔秋田県〕 笠松病院 / 精神科
秋田市浜田字藍ノ原52
TEL:018-828-2258/FAX:018-828-5557
医師名: 稲村 茂
診療日時: 月~金 午前中
予約の要: 要予約
〔宮城県〕東北大学医学部付属病院/精神科
仙台市青葉区星陵町一番一号
TEL:022-717-7000
医師名: 松岡洋夫
備考: ホルモン治療も可
〔石川県〕金沢医科大学病院/精神科・神経科
石川県河北郡内灘町大学1-1
TEL:076-286-3511
医師名: 平口真理 (臨床心理士)
〔新潟県〕新潟大学医学部付属病院/精神科・神経科
新潟市旭町通一番地754
TEL: 025-223-6161
〔埼玉県〕 埼玉医大総合医療センター/精神科・神経科
川越市鴨田辻道1981
TEL: 049-228-3605
医師名: 豊島良一・深津亮
予約の要: 要予約
〔埼玉県〕 ふたばクリニック / 精神科・神経科・心療内科
蕨市中央1-10-11 シャロームわらび2F
TEL:048-430-0562/FAX:048-430-0563
医師名: GIDの専門医が担当します
診療日時: 木曜 15:00-19:00
予約の要: 要予約
〔埼玉県〕わらびメンタルクリニック/精神科・神経科
川口市芝新町4-12
TEL:048-267-0525
医師名: 塚田攻
予約の要: 不要
〔千葉県〕 あべメンタルクリニック/診療内科・神経科http://www.abemental.jp/
浦安市猫実4-18-27 サンライズビル2-6F
TEL:047-355-5335/FAX:047-355-6855
医師名: 阿部輝夫 (精神科医)
診療日時: 月~金の9:00-12:00,15:00-18:30 土曜は午前のみ
予約の要: 不要
〔東京都〕 西新宿メンタルクリニック/心療内科・精神科http://www.edit.ne.jp/~mental/
新宿区西新宿1-5-12 ニューセントラルビル3F
TEL:03-3344-2137/FAX:03-3344-2140
医師名: 岩尾光浩
カウンセラー名: 朝倉恵美子
診療日時: 応相談
予約の要: 要予約
〔東京都〕 青山渋谷メディカルクリニック/心療内科・精神科
渋谷区渋谷1-14-14 植村会館ビル2階
TEL:03-5464-5467/FAX:03-5464-5489
医師名: 鍋田恭孝・小羽俊士
カウンセラー名: 5名います
診療日時: 月~土 10:00-18:00
予約の要: 要予約
〔東京都〕 及川心理臨床研究所世田谷区池尻3-16-1
TEL:03-5486-4632
カウンセラー名: 及川 卓 (臨床心理士)
相談日時: 木~日の全日夜間
予約の要: 完全予約制
備考: 医療機関ではなく、臨床心理士による相談機関です。
〔東京都〕 成城墨岡クリニック/神経・精神科
世田谷区成城2-39-2 成城学園ビューハイツ2F
TEL:03-3416-0702
医師名: 墨岡 孝
カウンセラー名: 宮島謙介
診療日時: 月・水・木・金・土 10:00-12:00,14:00-19:00
予約の要: 不要
〔東京都〕 東京慈恵医科大学付属病院/精神科
港区新橋3-19-18
TEL: 03-3433-1111
医師名: 牛島定信 (精神科医)、石黒大輔(精神科医)、森美加(臨床心理士)
〔東京都〕日本性科学会カウンセリング室
港区南青山1-1-1 新青山ビル西館3F長谷クリニック内
TEL:03-3475-1780
予約受付日時: 月水金の10:00-13:00
予約の要: 要予約
〔東京都〕川崎メンタルクリニック
台東区上野7-11-10
TEL:03-3841-9020
〔東京都〕 「みすずクリニック」 心療内科・精神科
港区南青山5-12-6 英ビル6F
TEL:03-3400-7070
医師名: 東美鈴
診療日時: 水・木・金 10:00~13:00/15:00~18:00
予約: 要予約
〔東京都〕 川崎メンタルクリニック
台東区上野7-11-10/TEL:03-3841-9020
医師名: 専門の精神科医が担当します。
診療日時: 火木の15:00-19:00、土の10:00-13:00
予約の要: 要予約
〔神奈川県〕 みなとメンタルクリニック / 精神科・神経科・心療内科http://www.minato-mental.com/
横浜市中区相生町6-109 志村ビル1F
TEL/FAX:045-663-5925
医師名: 荘司理恵子
診療日時: 月~金 9:00ー12:00・15:00-18:00、土は午前のみ
予約の要: 要予約
〔大阪府〕近畿大学医学部付属病院/精神神経科
大阪府狭山市大野東377-2
TEL:0723-66-0221
医師名: 初診は精神神経科の医師全員で受付
診療日時: 初診は月~木の午前
予約の要: 不要
〔大阪府〕 大阪医科大学附属病院/精神神経科
高槻市大学町2-7
TEL:072-683-1221(内線2357)/FAX:072-683-4810
医師名: 康 純、堀貴晴
カウンセラー名: 岡田弘司(臨床心理士)・二宮ひとみ(臨床心理士)
診療日時: 月曜の午後
予約の要: 要予約
〔岡山県〕 岡山大学医学部付属病院/精神科・神経科
http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/psychiatry/
岡山市鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7935
医師名: 黒田重利・佐藤俊樹・大西勝・太田順一郎・岡部伸幸
診療日時: 月~金の8:30-11:00に初診受付
予約の要: 不要(事前電話が望ましい)
〔岡山県〕 岡山県立岡山病院/精神科
岡山市鹿田本町3-16
TEL:086-225-3821
医師名: 中島豊爾 (精神科医)
予約の要: 事前電話が望ましい
〔鳥取県〕鳥取大学病院/精神科
米子市西町36-1
TEL:085-933-1111
医師名: 川原隆造
予約の要: 事前電話が望ましい
〔徳島県〕 宮内クリニック
http://www.myclinic.ne.jp/miyauchi/pc/
徳島市名東町2-659
TEL:088-633-5535/FAX:088-633-8835
医師名: 宮内和端子・宮内吉男
カウンセラー名: 渡辺真紀子(臨床心理士)・野田陽子(心理精神保健福祉士)
診療日時: 月・水・金 9:30-17:00 (土曜は午前のみ)
予約の要: 不要(事前電話が望ましい)
〔福岡県〕福岡大学病院/精神神経科
福岡市城南区七隅7-45-1
TEL:092-801-1111
医師名: 西村良二
予約の要: 事前電話が望ましい
〔長崎県〕長崎大学医学部付属病院/精神神経科
長崎市坂本1-7-1
TEL:095-849-7294
医師名: 中根秀之診療日時: 月木の午前中
予約の要: 要予約
〔鹿児島県〕 敬愛会玉里病院/精神科・神経科・内科
鹿児島市玉里町26-20
TEL:099-224-0700
医師名: 中江孝行(精神科医)
カウンセラー名: 大平落明美、中江和子
診療・相談日時: 月・木の14:00-17:00
予約の要: 要予約
〔沖縄県〕 山本クリニック
沖縄県浦添市伊祖2-30-7 1F
http://www.yamamotoclinic.org/
TEL:098-879-3303
医師名: 山本和儀
完全予約制:水・日・祭日休診
〔沖縄県〕琉球大学医学部付属病院/精神神経科
沖縄県中頭郡西原町字上原207
TEL:098-895-3331
〔沖縄県〕 沖縄セントラル病院/心療科
那覇市与儀1-26-6
TEL:098-854-5511
診療日時: 原則として木曜日のみ
予約の要: 要予約
〔ホルモン療法の医療機関〕
〔埼玉県〕 埼玉医大総合医療センター/産婦人科
川越市鴨田辻道1981
TEL:049-228-3400
医師名: 石原 理・斉藤麻紀
予約の要: 精神神経科からの紹介による予約が必要
〔埼玉県〕赤心クリニック
川越市脇田本町25-18
TEL:049-242-8601
医師名: 内島豊備考 (ホルモン治療可)
〔東京都〕 博桜会 古川医院/産婦人科
新宿区西新宿8-5-8 正和ビル2F
TEL:03-3368-8367/FAX:03-3368-0447
医師名: 宇野かおる
診療日時: 月~金 14:00-18:00
予約の要: 不要
〔東京都〕タカナシクリニック
新宿区新宿4-3-15 レイフラット新宿2F
TEL:03-5366-8920/FAX:03-5366-8921
医師名: 高梨真教 (院長)
〔東京都〕伊藤医院
新宿区富久町28-5
TEL: 03-3341-6035
医師名: 伊藤寿夫 (院長)
〔東京都〕 吉祥寺共立美容外科 / 形成外科・美容外科・皮膚科・心療内科
武蔵野市吉祥寺本町1-18-1 吉祥寺ニュープラザビル8F
TEL:0422-20-9578/FAX:0422-20-9579
医師名: 安田克己カウンセラー名: 安田克己
診療日時: 年中無休 10:00-18:30
予約の要: 要予約
備考: 病診連携を確立しています。
〔東京都〕小滝医院/産婦人科・内科
渋谷区道玄坂2-25-6 堀内ビル4F
TEL:03-3464-7114
医師名: 小滝周曹備考: ホルモン治療可。
予約の要: 事前電話が望ましい
〔大阪府〕フクダクリニック/内科・リハビリテーション科
大阪市中央区島之内2-14-21 堺筋はりまやビル8F
TEL:06-6213-5505
医師名: 福田院長
備考: ホルモン治療可。SRS後のアフターケア診療可。
予約の要: 要予約
〔広島県〕 タナカ小児科 / 小児科・ホルモン内科
http://ped-tana.hp.infoseek.co.jp/
広島市中区広瀬町6-13
TEL/FAX:082-234-1233
医師名: 田中正博
診療日時: 月~日 9:00-18:00 土曜日午後は主に集団セラピー
予約の要: 不要
備考: ホルモン治療を行っています。カウンセリングも随時行っています。
〔熊本県〕 池田クリニック/泌尿器科・婦人科
http://www.ikedaclinic.com/
菊池郡合志町幾久富1866-1332
TEL:096-248-8600/FAX:096-248-7720
医師名: 池田 稔・池田恵子
診療日時: 8:30-12:30、14:30-17:30、水・土曜は午前のみ
予約の要: 不要
〔手術療法・その他の医療機関〕
〔埼玉県〕 埼玉医大総合医療センター/形成外科
川越市鴨田辻道1981
TEL: 049-228-3636
医師名: 高松亜子・井上義治
備考: 日本で性別適合手術(SRS)を行う数少ない医療機関のひとつ。
予約の要: 事前の問い合わせ必須。
〔東京都〕 ビューティブルーム/脱毛サロン
中野区中野5-32-4 中野ステーションハイツ201
TEL:03-3385-8771/FAX:03-3385-8738
備考: 電気脱毛法で、確実に全身の永久脱毛が可能。GIDの方への特別配慮あり。
予約の要: 要予約
〔東京都〕 和田医院/産婦人科・外科
杉並区阿佐谷南1-47-25
TEL: 03-3316-3232
備考: SRS後のトラブルなどのアフターケアに経験あり。
*このリストは各種出版物やウェブサイト、当事者からの個人情報、などから得た情報に基づいて作成されたもので、GID当事者の方々が速やかに希望する治療を受けられるための情報として提供するものです。当サイトが特定の医療機関や専門家などを推薦しているわけではありません。実際にご自身で連絡を取り、足を運ばれ、ご自分の耳や目で確かめ、可能ならばその医療機関にかかった人の体験を聞くなどして判断してください。
*日本精神神経学会が策定した性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第2版)に従えば、治療は精神療法を第1段階とし、ホルモン療法・手術療法については、精神療法の結果をみた上で、第2・第3段階の治療手段として検討することになっています。
*ホルモン療法、手術療法を受ける予定の方は、あらかじめ希望する医療機関に、それらの要件を満たすために何が必要かを問い合わせることをお勧めします。例えば、当サイトが提携するタイのPAI(Preecha Aesthetic Institute)は世界的に認知されたHBIGDAのガイドラインを基準としていますが、日本精神神経学会の治療ガイドラインと大きな相違はありません。
*PAIのSRS許可基準
HBIGDAに基づいたガイドラインに従い、SRS手術を希望する方は以下の要件を満たす必要があります。
1) 精神科医、セラピスト、内分泌医、のいずれかの診断書・推薦状。 2) 18歳以上であること。20歳以下の場合には両親からの承諾が必要。 3) 身体の性と精神的な性の違いに悩んでいる方(性同一性障害者)。 4) 抗アンドロゲン(抗男性ホルモン)又は女性ホルモンを最低1年以上使用されている方。 5) 生物学的性とは反対の性の役割で、最低1年以上、フルタイムで生活した経験をもつ方。
*掲載した医療機関の診療内容や担当医師は変更になっている場合があります。事前に診療日時や予約の必要などを確認の上、訪問するようにしてください。
*下記リスト以外にも、当サイトで把握していない性同一性障害を治療する医療機関があります。リストに掲載されていない医療機関をご存知の方は、当サイトまで情報をお寄せいただければご協力感謝いたします。
〔精神療法の医療機関〕
〔北海道〕旭川医科大学附属病院 / 精神科・神経科
旭川市緑が丘東2条1-1-1
TEL:0166-68-2473/FAX:0166-68-2479
医師名: 石本隆広
診療日時: 火・水・木曜日12:00までに受付
予約の要: 要予約
〔北海道〕 札幌医科大学医学部付属病院/精神神経科
札幌市中央区南一条西16-291
TEL: 011-611-2111
医師名: 小野澤淳(北海道精神神経学会所属)
〔北海道〕 札幌カウンセリングセンター
http://www.counseling.co.jp/
札幌市中央区北2条東1-5-2 サニープリンスシャトー705
TEL:011-219-2159/FAX:011-219-2158
カウンセラー名: 豊島 眞 (臨床心理士)
相談日時: 月~土の10:00-19:00(日曜・祝日を除く)
予約の要: 要予約
備考: 医療機関ではなく、臨床心理士による相談機関です。
〔秋田県〕 笠松病院 / 精神科
秋田市浜田字藍ノ原52
TEL:018-828-2258/FAX:018-828-5557
医師名: 稲村 茂
診療日時: 月~金 午前中
予約の要: 要予約
〔宮城県〕東北大学医学部付属病院/精神科
仙台市青葉区星陵町一番一号
TEL:022-717-7000
医師名: 松岡洋夫
備考: ホルモン治療も可
〔石川県〕金沢医科大学病院/精神科・神経科
石川県河北郡内灘町大学1-1
TEL:076-286-3511
医師名: 平口真理 (臨床心理士)
〔新潟県〕新潟大学医学部付属病院/精神科・神経科
新潟市旭町通一番地754
TEL: 025-223-6161
〔埼玉県〕 埼玉医大総合医療センター/精神科・神経科
川越市鴨田辻道1981
TEL: 049-228-3605
医師名: 豊島良一・深津亮
予約の要: 要予約
〔埼玉県〕 ふたばクリニック / 精神科・神経科・心療内科
蕨市中央1-10-11 シャロームわらび2F
TEL:048-430-0562/FAX:048-430-0563
医師名: GIDの専門医が担当します
診療日時: 木曜 15:00-19:00
予約の要: 要予約
〔埼玉県〕わらびメンタルクリニック/精神科・神経科
川口市芝新町4-12
TEL:048-267-0525
医師名: 塚田攻
予約の要: 不要
〔千葉県〕 あべメンタルクリニック/診療内科・神経科http://www.abemental.jp/
浦安市猫実4-18-27 サンライズビル2-6F
TEL:047-355-5335/FAX:047-355-6855
医師名: 阿部輝夫 (精神科医)
診療日時: 月~金の9:00-12:00,15:00-18:30 土曜は午前のみ
予約の要: 不要
〔東京都〕 西新宿メンタルクリニック/心療内科・精神科http://www.edit.ne.jp/~mental/
新宿区西新宿1-5-12 ニューセントラルビル3F
TEL:03-3344-2137/FAX:03-3344-2140
医師名: 岩尾光浩
カウンセラー名: 朝倉恵美子
診療日時: 応相談
予約の要: 要予約
〔東京都〕 青山渋谷メディカルクリニック/心療内科・精神科
渋谷区渋谷1-14-14 植村会館ビル2階
TEL:03-5464-5467/FAX:03-5464-5489
医師名: 鍋田恭孝・小羽俊士
カウンセラー名: 5名います
診療日時: 月~土 10:00-18:00
予約の要: 要予約
〔東京都〕 及川心理臨床研究所世田谷区池尻3-16-1
TEL:03-5486-4632
カウンセラー名: 及川 卓 (臨床心理士)
相談日時: 木~日の全日夜間
予約の要: 完全予約制
備考: 医療機関ではなく、臨床心理士による相談機関です。
〔東京都〕 成城墨岡クリニック/神経・精神科
世田谷区成城2-39-2 成城学園ビューハイツ2F
TEL:03-3416-0702
医師名: 墨岡 孝
カウンセラー名: 宮島謙介
診療日時: 月・水・木・金・土 10:00-12:00,14:00-19:00
予約の要: 不要
〔東京都〕 東京慈恵医科大学付属病院/精神科
港区新橋3-19-18
TEL: 03-3433-1111
医師名: 牛島定信 (精神科医)、石黒大輔(精神科医)、森美加(臨床心理士)
〔東京都〕日本性科学会カウンセリング室
港区南青山1-1-1 新青山ビル西館3F長谷クリニック内
TEL:03-3475-1780
予約受付日時: 月水金の10:00-13:00
予約の要: 要予約
〔東京都〕川崎メンタルクリニック
台東区上野7-11-10
TEL:03-3841-9020
〔東京都〕 「みすずクリニック」 心療内科・精神科
港区南青山5-12-6 英ビル6F
TEL:03-3400-7070
医師名: 東美鈴
診療日時: 水・木・金 10:00~13:00/15:00~18:00
予約: 要予約
〔東京都〕 川崎メンタルクリニック
台東区上野7-11-10/TEL:03-3841-9020
医師名: 専門の精神科医が担当します。
診療日時: 火木の15:00-19:00、土の10:00-13:00
予約の要: 要予約
〔神奈川県〕 みなとメンタルクリニック / 精神科・神経科・心療内科http://www.minato-mental.com/
横浜市中区相生町6-109 志村ビル1F
TEL/FAX:045-663-5925
医師名: 荘司理恵子
診療日時: 月~金 9:00ー12:00・15:00-18:00、土は午前のみ
予約の要: 要予約
〔大阪府〕近畿大学医学部付属病院/精神神経科
大阪府狭山市大野東377-2
TEL:0723-66-0221
医師名: 初診は精神神経科の医師全員で受付
診療日時: 初診は月~木の午前
予約の要: 不要
〔大阪府〕 大阪医科大学附属病院/精神神経科
高槻市大学町2-7
TEL:072-683-1221(内線2357)/FAX:072-683-4810
医師名: 康 純、堀貴晴
カウンセラー名: 岡田弘司(臨床心理士)・二宮ひとみ(臨床心理士)
診療日時: 月曜の午後
予約の要: 要予約
〔岡山県〕 岡山大学医学部付属病院/精神科・神経科
http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/psychiatry/
岡山市鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7935
医師名: 黒田重利・佐藤俊樹・大西勝・太田順一郎・岡部伸幸
診療日時: 月~金の8:30-11:00に初診受付
予約の要: 不要(事前電話が望ましい)
〔岡山県〕 岡山県立岡山病院/精神科
岡山市鹿田本町3-16
TEL:086-225-3821
医師名: 中島豊爾 (精神科医)
予約の要: 事前電話が望ましい
〔鳥取県〕鳥取大学病院/精神科
米子市西町36-1
TEL:085-933-1111
医師名: 川原隆造
予約の要: 事前電話が望ましい
〔徳島県〕 宮内クリニック
http://www.myclinic.ne.jp/miyauchi/pc/
徳島市名東町2-659
TEL:088-633-5535/FAX:088-633-8835
医師名: 宮内和端子・宮内吉男
カウンセラー名: 渡辺真紀子(臨床心理士)・野田陽子(心理精神保健福祉士)
診療日時: 月・水・金 9:30-17:00 (土曜は午前のみ)
予約の要: 不要(事前電話が望ましい)
〔福岡県〕福岡大学病院/精神神経科
福岡市城南区七隅7-45-1
TEL:092-801-1111
医師名: 西村良二
予約の要: 事前電話が望ましい
〔長崎県〕長崎大学医学部付属病院/精神神経科
長崎市坂本1-7-1
TEL:095-849-7294
医師名: 中根秀之診療日時: 月木の午前中
予約の要: 要予約
〔鹿児島県〕 敬愛会玉里病院/精神科・神経科・内科
鹿児島市玉里町26-20
TEL:099-224-0700
医師名: 中江孝行(精神科医)
カウンセラー名: 大平落明美、中江和子
診療・相談日時: 月・木の14:00-17:00
予約の要: 要予約
〔沖縄県〕 山本クリニック
沖縄県浦添市伊祖2-30-7 1F
http://www.yamamotoclinic.org/
TEL:098-879-3303
医師名: 山本和儀
完全予約制:水・日・祭日休診
〔沖縄県〕琉球大学医学部付属病院/精神神経科
沖縄県中頭郡西原町字上原207
TEL:098-895-3331
〔沖縄県〕 沖縄セントラル病院/心療科
那覇市与儀1-26-6
TEL:098-854-5511
診療日時: 原則として木曜日のみ
予約の要: 要予約
〔ホルモン療法の医療機関〕
〔埼玉県〕 埼玉医大総合医療センター/産婦人科
川越市鴨田辻道1981
TEL:049-228-3400
医師名: 石原 理・斉藤麻紀
予約の要: 精神神経科からの紹介による予約が必要
〔埼玉県〕赤心クリニック
川越市脇田本町25-18
TEL:049-242-8601
医師名: 内島豊備考 (ホルモン治療可)
〔東京都〕 博桜会 古川医院/産婦人科
新宿区西新宿8-5-8 正和ビル2F
TEL:03-3368-8367/FAX:03-3368-0447
医師名: 宇野かおる
診療日時: 月~金 14:00-18:00
予約の要: 不要
〔東京都〕タカナシクリニック
新宿区新宿4-3-15 レイフラット新宿2F
TEL:03-5366-8920/FAX:03-5366-8921
医師名: 高梨真教 (院長)
〔東京都〕伊藤医院
新宿区富久町28-5
TEL: 03-3341-6035
医師名: 伊藤寿夫 (院長)
〔東京都〕 吉祥寺共立美容外科 / 形成外科・美容外科・皮膚科・心療内科
武蔵野市吉祥寺本町1-18-1 吉祥寺ニュープラザビル8F
TEL:0422-20-9578/FAX:0422-20-9579
医師名: 安田克己カウンセラー名: 安田克己
診療日時: 年中無休 10:00-18:30
予約の要: 要予約
備考: 病診連携を確立しています。
〔東京都〕小滝医院/産婦人科・内科
渋谷区道玄坂2-25-6 堀内ビル4F
TEL:03-3464-7114
医師名: 小滝周曹備考: ホルモン治療可。
予約の要: 事前電話が望ましい
〔大阪府〕フクダクリニック/内科・リハビリテーション科
大阪市中央区島之内2-14-21 堺筋はりまやビル8F
TEL:06-6213-5505
医師名: 福田院長
備考: ホルモン治療可。SRS後のアフターケア診療可。
予約の要: 要予約
〔広島県〕 タナカ小児科 / 小児科・ホルモン内科
http://ped-tana.hp.infoseek.co.jp/
広島市中区広瀬町6-13
TEL/FAX:082-234-1233
医師名: 田中正博
診療日時: 月~日 9:00-18:00 土曜日午後は主に集団セラピー
予約の要: 不要
備考: ホルモン治療を行っています。カウンセリングも随時行っています。
〔熊本県〕 池田クリニック/泌尿器科・婦人科
http://www.ikedaclinic.com/
菊池郡合志町幾久富1866-1332
TEL:096-248-8600/FAX:096-248-7720
医師名: 池田 稔・池田恵子
診療日時: 8:30-12:30、14:30-17:30、水・土曜は午前のみ
予約の要: 不要
〔手術療法・その他の医療機関〕
〔埼玉県〕 埼玉医大総合医療センター/形成外科
川越市鴨田辻道1981
TEL: 049-228-3636
医師名: 高松亜子・井上義治
備考: 日本で性別適合手術(SRS)を行う数少ない医療機関のひとつ。
予約の要: 事前の問い合わせ必須。
〔東京都〕 ビューティブルーム/脱毛サロン
中野区中野5-32-4 中野ステーションハイツ201
TEL:03-3385-8771/FAX:03-3385-8738
備考: 電気脱毛法で、確実に全身の永久脱毛が可能。GIDの方への特別配慮あり。
予約の要: 要予約
〔東京都〕 和田医院/産婦人科・外科
杉並区阿佐谷南1-47-25
TEL: 03-3316-3232
備考: SRS後のトラブルなどのアフターケアに経験あり。
性同一性障害(GID)用語集
一般的に使われている性同一性障害(GID)に関連する用語を集めたものです。もっと深く掘り下げる必要のある項目は、別の形で取り上げていきたいと思っております。
性同一性障害(GID)/Gender Identity Disorder
身体の性別(sex)と感性の性別(gender)の間に違和感があり、その違和感に堪えきれないほど悩むという障害をいう。精神病でもなく、いわゆる病気の範疇には入らないが、近い将来健康保険適用になることも視野に入れて、精神医学分野の疾患と認定されるようになった。幼児期から違和感をもつケースが多いが、人により成人してから本格的に悩む人もいる。
性別適合手術/Sex Reassingment Surgery(SRS)
性同一性障害(GID)/Gender Identity Disorder
身体の性別(sex)と感性の性別(gender)の間に違和感があり、その違和感に堪えきれないほど悩むという障害をいう。精神病でもなく、いわゆる病気の範疇には入らないが、近い将来健康保険適用になることも視野に入れて、精神医学分野の疾患と認定されるようになった。幼児期から違和感をもつケースが多いが、人により成人してから本格的に悩む人もいる。
性別適合手術/Sex Reassingment Surgery(SRS)
一般的には「性転換手術」と呼ばれているが、趣味や好みで人為的な手術で性別を転換するイメージがあり適切とは言い難いが、「性転換手術」はもう通称となってしまっているので通りやすい名称ではある。また「性別再判定手術」という訳語を使う人もあるが、「判定」という訳語がどうもしっくりこない。
英語の名称からは「性別再指定手術」が一番原語の意義に近い。また頭の感性とは違う形で備わっている性器官を外科的手術により本来の姿に戻し再指定するという意味であり、一番ふさわしいと名称と思われる。しかし、法的な用語としてすでに「性別適合手術」が用いられている現状では、性別適合手術に統一することにした方がよいのではと思います。また参考までに、性自認に身体を合わせる手術という意味で、Gender Reassignment Surgery(GRS)を好む医師もおります。
HBIGDA(Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association)
「ハリー・ベンジャミン国際性違和協会」の略語。アメリカの性科学者ハリー・ベンジャミン博士が1966年に作成・出版した「性転換手術の適用のための指標と基準 (Standards of Care)」が、世界中の性転換手術のバイブル的な指針になっている。現在はその第6版まで出版されており、HBIGDA世界総会が毎年どこかの国で開催されている。
MTF (Male to Female)
身体は男性だが感性は女性であるというGIDのケース。正確な統計はないものの、GID患者のおよそ3分の2がMTFであるといわれている。
FTM (Female to Male)
身体は女性だが感性は男性であるというGIDのケース。GID患者のおよそ3分の1がFTMといわれている。
性指向
恋愛や性欲の対象となる相手の性別を指す言葉。相手が異性なら異性愛者(ヘテロセクシュアル)、同性なら同性愛者(ホモセクシュアル、またはゲイ)、男女両方に向けられる場合には両性愛者(バイセクシュアル)と呼ばれる。性同一性障害者の性指向も個人により様々であり、いろいろなケースがあり得ることを理解する必要がある。
性自認
自分が男性である、または女性である、と自分の性別をはっきり認識していること。好きになる相手が異性か同性かは性指向の問題であり、自分の身体と性自認に食い違いがあるのが性同一性障害(GID)である。
セックス/Sex
肉体的な性別のことを指し、性腺の区別や内性器・外性器などを総合して男性と女性に区別される。男性・女性と明確に区別できない場合もあり、性別判定が困難なケースは間性・半陰陽(インターセックス)と呼ばれる。俗っぽく言えば「セックスとは両股の間にあるもの、ジェンダーとは両耳の間にあるもの」。
ジェンダー/Gender
自分の頭や感性で感じている性別のことを指し、狭義には性自認と同じ意味。ただ肉体的な性別よりは社会的、文化的な広がりをもつ言葉として使われることが多い。
同性愛者/Homosexual
同性愛者は身体の性と性自認が一致しており、男性が男性を好きになり、女性が女性を好む、という性指向の状態を指すので、身体と精神の間の違和感や悩みはない。ここが性同一性障害との大きな違いである。一方、身体の性と性自認の違和感に悩む性同一性障害者の場合で、身体の性が「男」でありながら自分を「女」と自認する人が、女性を恋愛の対象にする場合もあり、これも「同性愛」ということになる。
ホルモン療法
身体と精神の違和感をやわらげ、精神的苦痛を軽減するために用いるホルモン療法で、女性化を求める人は女性ホルモン、男性化を求める人は男性ホルモンを使用する療法。SRSに進む前に1年間は続けていなければならない。
リアルライフ・テスト/Real Life Test (RLT)
とくに制度化されたものではないが、自分の求める性において実際に生活して、周囲に違和感を与えず、また自分でもその性になって生活していけるという自信を養うための実生活体験過程をいう。SRSを済ませた後で社会的に受け入れられないと、職場においても私生活においても困難な状況に追い込まれる危険性があるため、この体験過程を軽視してはならない。
カムアウト/Coming Out
同性愛者が自分の性指向を周囲の人に正直に告白して、それまで閉じこもっていた押入から外に出る(coming out of the closet)ことを指す言葉として使われ始め、それがGIDの場合にも同様の意味で使われるようになっている。
パス/Pass/Passing
自分の望む性で生活して、周囲に違和感を与えず社会的に通用することを指す。MTFの場合なら、元の男性ではなく女性と見られ、MTFの男性だとは思われないこと。つまり、FTMなら男性として、またはMTFなら女性として社会的に通用するという意味で使われる。
トランスセクシュアル/Transsexual (TS)
性同一性障害者で、外科的な手術を経て別の性として生きたいと強く望む人を指す。手術前の人の場合は「pre-opTS」,手術後の場合を「post-opTS」と呼ぶ。
トランスジェンダー/Transgender (TG)
性的違和感をもって生きている人で、反対の性での生活を望みながらも、外科手術にまで進むことは希望しない人のことを指す。広い意味では、「トランスセクシュアル」、「トランスヴェスタイト」も含む総称として使われる。
トランスヴェスタイト/Transvestite (TV)
女装者と男装者を含む異性装者のことをいう。精神医学的には、異性装者には身体と感性の性別違和感がなく趣味で異性装を楽しむケースもあり、この人たちはGIDとは区別される。反面、異性装をすることにより性別違和感の解消を図っている性同一性障害者や、リアルライフ・テストの過程で異性装する性同一性障害者もいるので、この両者は混同されやすい。
クロスドレサー/Cross Dresser (CD)
男と女の区別を乗り越えた異性装者のことで、トランスヴェスタイトと同じ意味で使われている言葉。
インターセックス(IS)
「間性」「半陰陽」と呼ばれる、性腺・外性器などの身体の性別が明確に判定できない人々を総称する言葉。インターセックス児が生まれた場合にどちらかの性に判定し、養育上の性に合わせて内・外性器を切除・形成する方法が取られてきた。しかし近年になり、成長するにつれ養育上の性と本人の性自認が一致しないケースが報告されるようになり、世界的に治療方針の見直しがせまられている。
ゲイ/レズビアン (Gay/Lesbian)
通常ゲイは男性の同性愛者、レズビアンは女性の同性愛者を指すが、英語文化圏では「ゲイ」という言葉は両者をひっくるめて言う場合が多い。(例: She is gay.)
クィア/Queer
もともと「変態」の意味をもつ「ゲイ」に対する蔑称であるが、性の多様性を認める社会的風潮が広まった現在では、権利主張の道具として堂々と使用されるようになっている。
シーメイル/Shemale
女性の象徴である発達した乳房と、男性の象徴である大人のペニスの両方を備え持つ人のことを指す。普通は風俗産業で、その特徴を誇示するケースが多い。
ニューハーフ
和製の英語で日本でしか通用しない言葉。タイなどでは「レディーボーイ」、タイ語では「カトーイ」と呼ばれている。男性から女性に性転換した人で、芸能産業や風俗産業に従事する人が多い。中には職業上の必要性のため単に女装しただけの男性もいることがある。
オカマ/オナベ
「オカマ」は女装した男性や、女性的な振る舞いをする男性に対する俗称だが、男性同性愛者のことを指すことが多い。蔑称としてのニュアンスが強いので、当事者にとっては「ゲイ」の方がもっと響きの良い言葉と思われる。「オナベ」は男装した女性や、女らしくない女性に対して用いられる俗称。
ストレート/ノンケ
「ストレート」は異性愛者を指す英語から来た俗称。日本では同性愛者から見て「その気(け)のない人」という意味で「ノンケ」とも呼ばれる。
英語の名称からは「性別再指定手術」が一番原語の意義に近い。また頭の感性とは違う形で備わっている性器官を外科的手術により本来の姿に戻し再指定するという意味であり、一番ふさわしいと名称と思われる。しかし、法的な用語としてすでに「性別適合手術」が用いられている現状では、性別適合手術に統一することにした方がよいのではと思います。また参考までに、性自認に身体を合わせる手術という意味で、Gender Reassignment Surgery(GRS)を好む医師もおります。
HBIGDA(Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association)
「ハリー・ベンジャミン国際性違和協会」の略語。アメリカの性科学者ハリー・ベンジャミン博士が1966年に作成・出版した「性転換手術の適用のための指標と基準 (Standards of Care)」が、世界中の性転換手術のバイブル的な指針になっている。現在はその第6版まで出版されており、HBIGDA世界総会が毎年どこかの国で開催されている。
MTF (Male to Female)
身体は男性だが感性は女性であるというGIDのケース。正確な統計はないものの、GID患者のおよそ3分の2がMTFであるといわれている。
FTM (Female to Male)
身体は女性だが感性は男性であるというGIDのケース。GID患者のおよそ3分の1がFTMといわれている。
性指向
恋愛や性欲の対象となる相手の性別を指す言葉。相手が異性なら異性愛者(ヘテロセクシュアル)、同性なら同性愛者(ホモセクシュアル、またはゲイ)、男女両方に向けられる場合には両性愛者(バイセクシュアル)と呼ばれる。性同一性障害者の性指向も個人により様々であり、いろいろなケースがあり得ることを理解する必要がある。
性自認
自分が男性である、または女性である、と自分の性別をはっきり認識していること。好きになる相手が異性か同性かは性指向の問題であり、自分の身体と性自認に食い違いがあるのが性同一性障害(GID)である。
セックス/Sex
肉体的な性別のことを指し、性腺の区別や内性器・外性器などを総合して男性と女性に区別される。男性・女性と明確に区別できない場合もあり、性別判定が困難なケースは間性・半陰陽(インターセックス)と呼ばれる。俗っぽく言えば「セックスとは両股の間にあるもの、ジェンダーとは両耳の間にあるもの」。
ジェンダー/Gender
自分の頭や感性で感じている性別のことを指し、狭義には性自認と同じ意味。ただ肉体的な性別よりは社会的、文化的な広がりをもつ言葉として使われることが多い。
同性愛者/Homosexual
同性愛者は身体の性と性自認が一致しており、男性が男性を好きになり、女性が女性を好む、という性指向の状態を指すので、身体と精神の間の違和感や悩みはない。ここが性同一性障害との大きな違いである。一方、身体の性と性自認の違和感に悩む性同一性障害者の場合で、身体の性が「男」でありながら自分を「女」と自認する人が、女性を恋愛の対象にする場合もあり、これも「同性愛」ということになる。
ホルモン療法
身体と精神の違和感をやわらげ、精神的苦痛を軽減するために用いるホルモン療法で、女性化を求める人は女性ホルモン、男性化を求める人は男性ホルモンを使用する療法。SRSに進む前に1年間は続けていなければならない。
リアルライフ・テスト/Real Life Test (RLT)
とくに制度化されたものではないが、自分の求める性において実際に生活して、周囲に違和感を与えず、また自分でもその性になって生活していけるという自信を養うための実生活体験過程をいう。SRSを済ませた後で社会的に受け入れられないと、職場においても私生活においても困難な状況に追い込まれる危険性があるため、この体験過程を軽視してはならない。
カムアウト/Coming Out
同性愛者が自分の性指向を周囲の人に正直に告白して、それまで閉じこもっていた押入から外に出る(coming out of the closet)ことを指す言葉として使われ始め、それがGIDの場合にも同様の意味で使われるようになっている。
パス/Pass/Passing
自分の望む性で生活して、周囲に違和感を与えず社会的に通用することを指す。MTFの場合なら、元の男性ではなく女性と見られ、MTFの男性だとは思われないこと。つまり、FTMなら男性として、またはMTFなら女性として社会的に通用するという意味で使われる。
トランスセクシュアル/Transsexual (TS)
性同一性障害者で、外科的な手術を経て別の性として生きたいと強く望む人を指す。手術前の人の場合は「pre-opTS」,手術後の場合を「post-opTS」と呼ぶ。
トランスジェンダー/Transgender (TG)
性的違和感をもって生きている人で、反対の性での生活を望みながらも、外科手術にまで進むことは希望しない人のことを指す。広い意味では、「トランスセクシュアル」、「トランスヴェスタイト」も含む総称として使われる。
トランスヴェスタイト/Transvestite (TV)
女装者と男装者を含む異性装者のことをいう。精神医学的には、異性装者には身体と感性の性別違和感がなく趣味で異性装を楽しむケースもあり、この人たちはGIDとは区別される。反面、異性装をすることにより性別違和感の解消を図っている性同一性障害者や、リアルライフ・テストの過程で異性装する性同一性障害者もいるので、この両者は混同されやすい。
クロスドレサー/Cross Dresser (CD)
男と女の区別を乗り越えた異性装者のことで、トランスヴェスタイトと同じ意味で使われている言葉。
インターセックス(IS)
「間性」「半陰陽」と呼ばれる、性腺・外性器などの身体の性別が明確に判定できない人々を総称する言葉。インターセックス児が生まれた場合にどちらかの性に判定し、養育上の性に合わせて内・外性器を切除・形成する方法が取られてきた。しかし近年になり、成長するにつれ養育上の性と本人の性自認が一致しないケースが報告されるようになり、世界的に治療方針の見直しがせまられている。
ゲイ/レズビアン (Gay/Lesbian)
通常ゲイは男性の同性愛者、レズビアンは女性の同性愛者を指すが、英語文化圏では「ゲイ」という言葉は両者をひっくるめて言う場合が多い。(例: She is gay.)
クィア/Queer
もともと「変態」の意味をもつ「ゲイ」に対する蔑称であるが、性の多様性を認める社会的風潮が広まった現在では、権利主張の道具として堂々と使用されるようになっている。
シーメイル/Shemale
女性の象徴である発達した乳房と、男性の象徴である大人のペニスの両方を備え持つ人のことを指す。普通は風俗産業で、その特徴を誇示するケースが多い。
ニューハーフ
和製の英語で日本でしか通用しない言葉。タイなどでは「レディーボーイ」、タイ語では「カトーイ」と呼ばれている。男性から女性に性転換した人で、芸能産業や風俗産業に従事する人が多い。中には職業上の必要性のため単に女装しただけの男性もいることがある。
オカマ/オナベ
「オカマ」は女装した男性や、女性的な振る舞いをする男性に対する俗称だが、男性同性愛者のことを指すことが多い。蔑称としてのニュアンスが強いので、当事者にとっては「ゲイ」の方がもっと響きの良い言葉と思われる。「オナベ」は男装した女性や、女らしくない女性に対して用いられる俗称。
ストレート/ノンケ
「ストレート」は異性愛者を指す英語から来た俗称。日本では同性愛者から見て「その気(け)のない人」という意味で「ノンケ」とも呼ばれる。
2007年1月26日金曜日
観光立国タイランド
言うまでもなくタイは観光立国です。首都のバンコクや、プーケット島、サムイ島、パタヤ、ホアヒン、チェンマイなど、ビーチから北部の高原リゾートまで豊富な観光資源をもっています。 


タイに国境を接するマレーシアを除けば、6時間半かけてやってくる日本人が最多の訪問客で、2000年以降は年間100万人を越す日本人がタイを訪れています。
物価も日本の半分以下と安く、善意の観光客には安全面でもまったく問題ありません。熱帯の果物や食料は豊富で、タイ料理は世界の三大料理の中に入れられるほどファンがいます。
多彩でエキサイティングなナイトライフはタイ人の想像力の豊かさを感じさせ、その果敢な実行力には脱帽です。しかし、一番の観光資源はタイ人そのものだと言えます。タイ人は仏教の教えからくる天性のやさしさと、男女を問わず微笑を美徳とし、サービス精神あふれたもてなしのできる国民です。自然の魅力とタイ人の人間的な魅力があるからこそ、世界中からやって来る多くの観光客がタイにはまってしまうのです。
タイに国境を接するマレーシアを除けば、6時間半かけてやってくる日本人が最多の訪問客で、2000年以降は年間100万人を越す日本人がタイを訪れています。
メディカル・ツーリズム
観光立国タイの面目躍如たるものがメディカル・ツーリズムです。要するに、医療目的でタイを訪れ、同時に観光まで楽しんで帰国していただくという、タイ政府肝いりの外貨獲得政策です。
すでに外国人患者数は年間100万人におよび、アジア近隣諸国はもちろん、中近東、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、日本、などの先進国からお客様を迎えられるだけの実績と実力をもっています。「東南アジアの病院?」という先入観をもった人は、その設備とサービスの良さにまずカルチャーショックを受けるでしょう。
大手私立病院では最新の設備の導入、経験豊富な医療チーム、外国語通訳、常勤日本人スタッフ、一流ホテルを思わせるロビーやオール個室の病室と、細かい配慮の看護サービス、などあらゆる面で外国からの「顧客獲得」を意識して運営されています。有名医師の引き抜き合戦もあり、病院間の競争を意識した企業努力はすさまじく、悪く言えば臆面もない営利企業、その反面顧客サービスは日本の病院など足元にも及ばないといえるでしょう。看護婦などの人手不足に悩む日本とはちがい、タイの病院では豊富なスタッフが24時間体勢でサービスに努めているのは患者にとっては心強いものです。
2007年1月25日木曜日
2007年1月23日火曜日
もっと知りたいタイランド
タイ王国について
「タイ王国」が正式国名ですが、どこにあるか自信のない方は世界地図で確認してください。南はマレーシア、西にミャンマー、東にラオスとカンボジア、これらの国々に国境を接する東南アジアのおへそに当たる位置にあります。国土の面積は約51万平方キロで、日本の38万平方キロとくらべると約1.4倍の大きさです。バンコク都を含め76県の行政地域に分けられていて人口は約6,200万人で、日本の1億2,700万人のおよそ半分くらい。平方キロ当たりの人口密度からみれば日本の3分の一程度で、まだまだ空間に余裕のある、熱帯性気候のゆったりした国土といえます。
国民のおよそ95%が仏教徒で、国中いたる所で見かけるお寺の数からみても納得できます。キリスト教より歴史の古い仏教が国教ですが、信教の自由は完全に保証されています。西暦2007年は仏歴では2550年にあたり、正式な書類上では仏歴の年号が使われています。国民の絶大な親愛と尊敬を集めるプミポン国王(ラマ9世)を元首とする立憲君主制ですが、政治システムは日本と同じ議院内閣制のもとに、500人の下院(衆議院)と200人の上院(参議院)から構成され、政治の頂点に立つのは任期4年の内閣総理大臣です。
農業従事者が就業者全体の40%ほどで最大ですが、GDPから見ると10%以下。製造業とサービス業を合わせたGDP比率が80%ちかくになり、タイが近代産業国家の仲間入りをしていることがわかります。とくに自動車産業では東南アジアの製造および輸出拠点として外国からの投資が続いており、日本の大手自動車メーカー全社とその周辺企業の数多くがタイに進出しています。企業の駐在員を含む日本人の長期滞在者は、大使館に登録した分だけでも2006年10月時点で4万人を越えています。

タイの気候
タイはモンスーン気候の影響を受け、大きくは雨季と乾季の二つのシーズンに分けられます。さらに細かくは、11月から2月が乾期ですずしく快適なシーズン、3月から5月が暑期で一年中の一番暑い時期、6月から10月が雨の多い雨期となります。ただ、雨期といっても一日中降ることはなく、午前中は快晴、午後から雲が多くなり、夕方に熱帯型のスコール、というパターンが多いようです。
バンコク生活と物価
まず豊富な物資に驚くでしょう。日用品から輸入ブランド商品まで、活気のある街には物があふれています。輸入ブランド品などは日本とほぼ同じと見てよいですが、国産の商品や外国ブランドでも国内生産されている商品は驚くほど豊富で、品質もよく値段も安いです。セブンイレブンなどのコンビニが多いのは日本以上という印象を受けます。外食が普通のタイでは、安い食べ物がどこにいっても手に入るのは安心ですます。通貨や所得水準が違うため単純な物価の比較はできませんが、全般的に日本の3分の一から5分の一と見てよいと思います。ちなみに、シネコンで見る映画は日本円換算で300円、タクシーの初乗料金が105円、スカイトレインが45円から。単身者用のアパート家賃が1万円前後。ただ、大卒の初任給が35、000円程度であることも忘れてはいけません。
食べ物
街頭に出ればまず目に付くのが、いわゆる「ガイジン」の多いことです。タイ語では「ファラン」と言いますが、ファランとは日本と同じようにヨーロッパ系の外国人を意味する言葉です。東南アジアのおへそたるバンコクは国際ビジネスの中心地でもあり、観光客のみならず多彩な国籍の人たちが駐在員として住んでいるコスモポリタンな雰囲気をもつ国際都市なのです。日本人駐在員だけでも4万人をゆうに超えます。コスモポリタンな都市には、地元タイ料理はもちろんのこと、世界中の料理がカジュアルな雰囲気のなかで気軽に味わえます。街頭屋台に抵抗感のある人にはデパート内の屋内屋台や食品売り場、ファミリーレストランなど、その選択肢の豊富さには驚きます。写真付きのメニューも多く、言葉はさほど問題になりません。日本食レストランは数え切れないほどで、屋台のたこ焼きからにぎりずしまで、まず不自由することはありません。また、タイ料理は辛いという先入観がありますが、辛くない料理もたくさんあることに気が付くでしょう。
安全について
海外旅行でまず気になるのが安全かどうかです。2005年早々に南部マレーシア国境付近で発生したイスラム系住民との争乱はまだ収束していませんが、幸いにも南部3県だけに限定された地域紛争でバンコクなどの中部や北部には影響が及んでいません。人口800万の首都バンコクは、世界の大都市としては珍しいほど安全な都市と言えます。街を歩く罪のない観光客がひったくりに遭ったり、襲われた話などはまず聞きません。外国人が殺人事件にまきこまれるケースはたまにありますが、これらはすべて何らかの理由があるからです。つまり、金、女、うらみ、などがからんだ結果です。気の短い日本人は人前でどなりつけたり、侮辱したりして相手のプライドを傷つけることを平気でやりますが、これらは東南アジアではどこでも禁物です。この最低限のマナーを守っている限り、観光立国として優等生のタイほど安全な国は世界でも珍しいといえます。
お買い物天国
これほどショッピングが楽しめる都市も珍しいでしょう。輸入のブランド商品などは世界どこでも同じようなもので、べつに珍しくもありません。ただ、バンコクにはそれらも豊富にあり、しかも日本もまねの出来ないような大規模にしてデラックスなショッピングモールがあちこちにあります。華僑系タイ人の資金力と並はずれた発想力、行動力は日本人には歯が立ちません。最新のショッピングモールはそれなりの見所がありますが、タイの買い物が楽しいのは地元の産物が豊富にあること、お祭りの夜店を思わせるなんでもありの歩道ショップ、バンコクの歴史を今に引き継ぐチャイナタウン、ナイトマーケット、広大なウィークエンド・マーケット、などこれらを見て歩くだけで一週間はかかりそうです。
衛生状態について
昔は飲み水に気をつけるというのが鉄則でしたが、最近はどこに行ってもペットボトル入りの安全な飲料水を売っています。レストランでもボトル入りの水が出されます。コンビニも至るところにあり、まず水は問題ありません。歯を磨くくらいなら水道水でも大丈夫です。東南アジアの屋台風景を見ると衛生状態が気になりますが、ちゃんと加熱調理した食べ物ならまず問題ないと思っていいでしょう。数多くある日本レストランではサシミやスシはごく普通のメニューで、半分以上を占めているタイ人のお客たちもこれらの生ものを平気で食べているのを見ると食文化の変化に驚きます。世界の三大料理に数えられるタイ料理の本場ですから、全般的な衛生水準は高いといえます。東南アジアの熱帯気候や旅の疲れの影響で体調が衰えることはよくありますので、慣れない食べ物のせいでお腹をこわすことはどこに行ってもよくあることです。不安な人は整腸剤などの薬を持参しましょう。病院やホテルの衛生状態は日本以上の細かい配慮がされていてまず問題になることはありません。
言葉の問題
外国人の患者を受け入れる私立病院には日本人スタッフが常駐しているのが普通です。医師とのカウンセリングや治療中の説明時には通訳としてお世話してもらえますが、個人的な用事までは頼めませんので別途通訳ガイドを手配する必要があります。タイ語は中国語と同じように四声という抑揚があり、これが棒読みに慣れた日本人には苦手です。またタイ文字はアルファベットではなく発音記号なので、これを覚えるにはいささかの覚悟がいります。また、カタカナで覚えたタイ語はまず通用しないと思った方がよいでしょう。短期滞在の訪問客にとっては、タイ語は「こんにちは」や「ありがとう」「おいしい」などのご愛きょう程度の外交ことばで十分です。あとは日本語や英語でなんとか意志を伝える工夫をするのがいいのではないでしょうか。
コミュニケーションの秘訣は言葉だけに頼らないことです。身ぶり手ぶりを交えて日本語や簡単な英語で意志を伝える工夫をすれば、たいていの場合意志の疎通ができます。ちなみに、バンコクでは英語を理解するタイ人が多いのには驚きます。それだけ、ここがコスモポリタンな都市だからではないでしょうか。好ききらいは別として、英語はやはり国際共通言語になっています。ドイツ人やイタリア人が下手な英語でタイ人とコミュニケーションをはかっているのを見ると、日本人もあやしげな英語が気にならなくなるでしょう。ここでは、言葉に関しては「マイ・ペン・ライ(気にしない)」精神でいきましょう。
「タイ王国」が正式国名ですが、どこにあるか自信のない方は世界地図で確認してください。南はマレーシア、西にミャンマー、東にラオスとカンボジア、これらの国々に国境を接する東南アジアのおへそに当たる位置にあります。国土の面積は約51万平方キロで、日本の38万平方キロとくらべると約1.4倍の大きさです。バンコク都を含め76県の行政地域に分けられていて人口は約6,200万人で、日本の1億2,700万人のおよそ半分くらい。平方キロ当たりの人口密度からみれば日本の3分の一程度で、まだまだ空間に余裕のある、熱帯性気候のゆったりした国土といえます。

2006年6月にプミポン国王在位60年の記念式典が行われ、日本からも天皇皇后両陛下が参列されました。タイ王室と日本の皇室とはとくに親密な関係にあり、タイ国民の日本人や日本文化に対する接し方もたいへん友好的です。2007年はまたプミポン国王の80歳の誕生日となる年であり、いろいろな記念行事が予定されています。
タイの気候
タイはモンスーン気候の影響を受け、大きくは雨季と乾季の二つのシーズンに分けられます。さらに細かくは、11月から2月が乾期ですずしく快適なシーズン、3月から5月が暑期で一年中の一番暑い時期、6月から10月が雨の多い雨期となります。ただ、雨期といっても一日中降ることはなく、午前中は快晴、午後から雲が多くなり、夕方に熱帯型のスコール、というパターンが多いようです。
バンコク生活と物価
まず豊富な物資に驚くでしょう。日用品から輸入ブランド商品まで、活気のある街には物があふれています。輸入ブランド品などは日本とほぼ同じと見てよいですが、国産の商品や外国ブランドでも国内生産されている商品は驚くほど豊富で、品質もよく値段も安いです。セブンイレブンなどのコンビニが多いのは日本以上という印象を受けます。外食が普通のタイでは、安い食べ物がどこにいっても手に入るのは安心ですます。通貨や所得水準が違うため単純な物価の比較はできませんが、全般的に日本の3分の一から5分の一と見てよいと思います。ちなみに、シネコンで見る映画は日本円換算で300円、タクシーの初乗料金が105円、スカイトレインが45円から。単身者用のアパート家賃が1万円前後。ただ、大卒の初任給が35、000円程度であることも忘れてはいけません。
食べ物
街頭に出ればまず目に付くのが、いわゆる「ガイジン」の多いことです。タイ語では「ファラン」と言いますが、ファランとは日本と同じようにヨーロッパ系の外国人を意味する言葉です。東南アジアのおへそたるバンコクは国際ビジネスの中心地でもあり、観光客のみならず多彩な国籍の人たちが駐在員として住んでいるコスモポリタンな雰囲気をもつ国際都市なのです。日本人駐在員だけでも4万人をゆうに超えます。コスモポリタンな都市には、地元タイ料理はもちろんのこと、世界中の料理がカジュアルな雰囲気のなかで気軽に味わえます。街頭屋台に抵抗感のある人にはデパート内の屋内屋台や食品売り場、ファミリーレストランなど、その選択肢の豊富さには驚きます。写真付きのメニューも多く、言葉はさほど問題になりません。日本食レストランは数え切れないほどで、屋台のたこ焼きからにぎりずしまで、まず不自由することはありません。また、タイ料理は辛いという先入観がありますが、辛くない料理もたくさんあることに気が付くでしょう。
安全について
海外旅行でまず気になるのが安全かどうかです。2005年早々に南部マレーシア国境付近で発生したイスラム系住民との争乱はまだ収束していませんが、幸いにも南部3県だけに限定された地域紛争でバンコクなどの中部や北部には影響が及んでいません。人口800万の首都バンコクは、世界の大都市としては珍しいほど安全な都市と言えます。街を歩く罪のない観光客がひったくりに遭ったり、襲われた話などはまず聞きません。外国人が殺人事件にまきこまれるケースはたまにありますが、これらはすべて何らかの理由があるからです。つまり、金、女、うらみ、などがからんだ結果です。気の短い日本人は人前でどなりつけたり、侮辱したりして相手のプライドを傷つけることを平気でやりますが、これらは東南アジアではどこでも禁物です。この最低限のマナーを守っている限り、観光立国として優等生のタイほど安全な国は世界でも珍しいといえます。
お買い物天国
これほどショッピングが楽しめる都市も珍しいでしょう。輸入のブランド商品などは世界どこでも同じようなもので、べつに珍しくもありません。ただ、バンコクにはそれらも豊富にあり、しかも日本もまねの出来ないような大規模にしてデラックスなショッピングモールがあちこちにあります。華僑系タイ人の資金力と並はずれた発想力、行動力は日本人には歯が立ちません。最新のショッピングモールはそれなりの見所がありますが、タイの買い物が楽しいのは地元の産物が豊富にあること、お祭りの夜店を思わせるなんでもありの歩道ショップ、バンコクの歴史を今に引き継ぐチャイナタウン、ナイトマーケット、広大なウィークエンド・マーケット、などこれらを見て歩くだけで一週間はかかりそうです。
衛生状態について
昔は飲み水に気をつけるというのが鉄則でしたが、最近はどこに行ってもペットボトル入りの安全な飲料水を売っています。レストランでもボトル入りの水が出されます。コンビニも至るところにあり、まず水は問題ありません。歯を磨くくらいなら水道水でも大丈夫です。東南アジアの屋台風景を見ると衛生状態が気になりますが、ちゃんと加熱調理した食べ物ならまず問題ないと思っていいでしょう。数多くある日本レストランではサシミやスシはごく普通のメニューで、半分以上を占めているタイ人のお客たちもこれらの生ものを平気で食べているのを見ると食文化の変化に驚きます。世界の三大料理に数えられるタイ料理の本場ですから、全般的な衛生水準は高いといえます。東南アジアの熱帯気候や旅の疲れの影響で体調が衰えることはよくありますので、慣れない食べ物のせいでお腹をこわすことはどこに行ってもよくあることです。不安な人は整腸剤などの薬を持参しましょう。病院やホテルの衛生状態は日本以上の細かい配慮がされていてまず問題になることはありません。
言葉の問題
外国人の患者を受け入れる私立病院には日本人スタッフが常駐しているのが普通です。医師とのカウンセリングや治療中の説明時には通訳としてお世話してもらえますが、個人的な用事までは頼めませんので別途通訳ガイドを手配する必要があります。タイ語は中国語と同じように四声という抑揚があり、これが棒読みに慣れた日本人には苦手です。またタイ文字はアルファベットではなく発音記号なので、これを覚えるにはいささかの覚悟がいります。また、カタカナで覚えたタイ語はまず通用しないと思った方がよいでしょう。短期滞在の訪問客にとっては、タイ語は「こんにちは」や「ありがとう」「おいしい」などのご愛きょう程度の外交ことばで十分です。あとは日本語や英語でなんとか意志を伝える工夫をするのがいいのではないでしょうか。
コミュニケーションの秘訣は言葉だけに頼らないことです。身ぶり手ぶりを交えて日本語や簡単な英語で意志を伝える工夫をすれば、たいていの場合意志の疎通ができます。ちなみに、バンコクでは英語を理解するタイ人が多いのには驚きます。それだけ、ここがコスモポリタンな都市だからではないでしょうか。好ききらいは別として、英語はやはり国際共通言語になっています。ドイツ人やイタリア人が下手な英語でタイ人とコミュニケーションをはかっているのを見ると、日本人もあやしげな英語が気にならなくなるでしょう。ここでは、言葉に関しては「マイ・ペン・ライ(気にしない)」精神でいきましょう。
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