2007年8月27日月曜日

コーディネーターの仕事内容の詳細


コーディネーターの仕事内容の詳細

事前カウンセリング
SRS関連の手術は通常の病気の場合とは異なるため、またタイのバンコクという外国で行うため、現地に出発する前の予備カウンセリングが必要です。これは現地の病院に着いてから予定した手術法に不適格と診断されるのを防ぐためにも踏まなければならないステップです。医師より必要と判断される場合には、デジタル写真をメール添付で送って頂くこともあります。

提出する診断書のチェック
・精神科医(又は同等の資格を有する医師)のGIDを証明する診断書
・手術日の1ヶ月前の健康診断書 (手術に問題がないことをチェックするため)
・すでに受けたGID関連手術の内容をできるだけくわしく教えてください。
・必要と思われる場合には過去の手術記録のコピーを提出して頂くこともあります。

(注1: これらの書類は日本語のままで結構です。英訳はコーディネーターが行います)
(注2: 日本での提出はコピー、オリジナルはバンコクに持参してください)

手術日の予約
患者さんの希望に応じて手術日を予約し、手術室および手術チームのスケジュールを確定します。

予約金の支払い
手術代金の10%を予約金として事前に日本でお支払い頂きます。このお支払いをもって手術日が確定し、スケジュール通りに医師、手術室と手術スタッフが確保されます。手術費残額(90%相当)は手術日の午前中に病院で直接支払って頂くことになります。PAIへの支払いはドルに替える必要はなく、日本円の現金払いが両替手数料がかからず便利でお得です。

(注1: キャンセルする場合は手術日の15日前までは全額返却しますが、これ以降については返却できません)
(注2: 予約金の支払いを証する領収書は英文で発行されます)

全体の経費予算の見積り
手術費、その他病院関係費用、渡航費、ホテル代、食費、交通費、雑費などの経費の見積もりのお手伝いをします。別途コーディネーター関係経費もお見積もりいたします。

バンコク渡航日程の検討
手術内容により最短で必要なバンコク滞在日数から、また患者さんの仕事上のスケジュール等も考慮して、滞在日数と渡航日程を確定します。

チケット・ホテル等の予約確保
旅行代理店やインターネットを通して患者さん自身で行っても結構ですが、心当たりのない方はコーディネーターがお手伝いします。なお、退院後に移るホテルはできるだけ病院に近いホテルを選ぶようにしてください。帰国前に必ず医師の最終チェックがあるからです。

バンコク空港送迎
一足先に現地に行っているコーディネーターが空港でお出迎えし、ホテルまたは病院までお連れします。帰国時には空港までお送りし、航空会社のカウンターで搭乗前および飛行中の患者さんへの特別な配慮をお願いする手配をします。場合によっては車イスの手配もしてもらうことができます。

バンコク滞在中の通訳・コーディネーション
病院には日本人(またはタイ人)通訳が勤務しており、医師との手術前の説明や手術後の回診のときの立ち会いはしてくれます。ただ、病院所属通訳はあくまで病院全体の通訳であり、プリチャー先生のPAI専属ではありませんので、通訳が必要なときにタイミングが合わなくて困ることもあります。術後の経過の説明や帰国後のケアについては、手術内容により、また患者さんの状況により医師側の説明は大切ですので、通訳の同席はたいへん重要なことです。

医師とのコミュニケーション
外国人の患者を扱いなれたタイの有名病院の医師は英語ができますので、医師との会話は英語で十分です。ただ、手術のことや術後の症状について質問して答えを理解するには、かなりの英語力と手術内容の理解が必要です。日常会話程度の英語ではかえって誤解が生じるもとにもなりますので、日本人で少々英語ができますという程度では、過信は禁物です。この意味で、医師とも面識があり、SRS手術について知識と経験のある日本人通訳の存在意義は大きいとお考えください。

滞在中のパーソナルケア
個室に入院中は原則として食事制限はなく、なにを食べても自由です。果物などを食べたいとか、日本から必需品の忘れ物をした場合でも、物資が豊富なバンコクではほとんどのものを買うことができます。病院付きの通訳には個人的な用事は頼めませんので、同行のコーディネーターがいれば気楽に頼めます。また、退院後には体力の回復を見てから、買い物や街の見物に出かけることもできますが、日本からのコーディネーターは要望があれば同行しご案内いたします。帰国後に使用する医薬品などもバンコクの薬局で安く仕入れることができます。

帰国後のアフターケア
SRSは手術が終わっても術後のケアがたいへん重要です。回復期間中の症状の変化や痛みなど、当事者が不安に思うことはよくあり得ます。そういう時に、気軽に相談できるコーディネーターの存在は欠かせません。手術の性質上、他人には相談しずらいですが、カウンセラーは手術の写真や映像、患部の状態などには慣れていますので、遠慮なく相談できます。気になる症状があればコーディネーターが医師に問い合わせて指示を仰ぎます。また症状によっては日本の病院での検診と治療をおすすめする場合もあります。

PAIを再訪して安心チェック
問題らしい問題もなかった場合でも、半年とか一年後にバンコクに観光旅行する機会があれば、その機会に手術部位の回復状況のチェックを受ければ、さらに安心してその後の生活を送ることができます。日本からの事前予約が必要ですが、PAIではアフターサービスの一環として特別なケースを除き無料でチェックが受けられます。

コーディネーター費用について
PAIに支払う手術費実費とは別に、別途コーディネーター費用をご負担頂きますが、この中には私自身の旅費・滞在費も含まれます。現地でのパーソナルケアは必要ないと判断される方には、ご希望に沿ったアレンジをいたしますのでご相談ください。MTFとFTMでは入院期間、滞在日数やその他の条件が異なる場合が多いため、コーディネーター関連経費については個別に見積もりさせて頂きますので、お問い合わせください。

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SRSコーディネーターの役割


SRSコーディネーターの役割

手術のために外国に行くには、かなりの勇気と決断がいります。SRSという手術自体が不安なのに、タイのことなどほとんど予備知識がない。タイ語はもちろん、英語もおぼつかない。入院中はともかく、退院後から帰国までの期間はだれか面倒を見てくれるだろうか。

MTF手術の場合は5日の入院期間のあとホテルに移ってからは、すべて自己管理で帰国までの約10日間を過ごすことになります。病院所属の日本人通訳はいますが、個人的な面倒まではみてくれません。一人での食事も味気なく、どこで何を食べればよいかも迷います。話し相手もいない、術後の経過についても相談相手もいないのでは、精神的な不安はつのります。友人や家族の付き添いが可能な方はいいとして、単独で来られる方も時折見受けられますが、その不安な心中を察すると胸が痛みます。

私自身は東京に住んでいますが、原則としてバンコク空港でのお出迎えにはじまり、無事に帰国されるまでの個人的なお世話もふくめて、バンコク滞在中のあらゆる面倒を見させて頂くのが私のSRSコーディネーターとしての役目だと思っています。

また手術を済ませて帰国すればすべてが終了というわけではありません。MTFの場合は手術後6ヶ月から1年に及ぶ、当事者個人の自己管理と責任で行うダイレーションという非常に大事な作業があります。(FTMは数段階に分けた手術を行うこともあります。)本来の性での本格的な生活を目指している回復期間中には、医師に聞きたいことが必ずあります。その場合に医師との仲介役として、対処法などを聞き不安材料を取り除くお手伝いをするのもコーディネーターの重要な役目です。プリチャー先生も常に帰国後のフォローアップ・ケアの重要性を強調されております。

コーディネーターの役割を要約しますと、次のような場面でパーソナルケアを提供することです。

1) 事前のSRS手術の概略説明
2) 医師や病院、バンコクについての予備知識
3) 適格条件のチェック・予備カウンセリング
4) 手術日の予約、バンコク渡航の相談
5) バンコク国際空港での出迎え
6) 医師のカウンセリング時の通訳
7) 手術日の付き添い
8) 手術後の入院中のお世話
9) ホテル移動後の個人的なお世話
10) 帰国後に使用する薬品類などの購入手配
11) 食事、買い物、観光の付き添い
12) 退院後帰国までのPAI通院時の付き添い
13) バンコク空港までのお見送り
14) 手術後1年間のフォローアップ・ケア

次回ではコーディネーターの仕事内容をより具体的に説明いたします。

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2007年8月19日日曜日

酷暑お見舞い


日本は暑い、タイより暑い、とこぼしていたら、タイからお見舞いのメールが届きました。

中を開けてビックリ!タイミングのよいお見舞いだったので、暑気払いに皆さんにもおすそわけさせてください。

ここをクリックして、ヤフーメールの画面から「ファイルをダウンロード」を選び、ポップアップが出たら「アプリケーションで開く」を選んで「OK]すれば、パワーポイントのスライドショーが始まります。クリックする毎に画面が進行し、最後にクリックしてアウトします。

酷暑と酷寒。その中間が来るのがまちどおしいですね。くれぐれもお大事に。


2007年8月15日水曜日

DR. PREECHAのSRSセミナー参加御礼


Dr.PreechaのSRSセミナー参加御礼


このサイトでも予告しましたように、PAIのプリチャー先生のSRSセミナーは、8月11日と12日の二日間に分けて銀座東武ホテルにて開催いたしました。参加されたFTMとMTFの方々には、SRS手術に関する熟練した経験医師からの直接的な情報を得る数少ない貴重な機会であったと思います。

参加者の方々からも大変好意的なご感想をいただきました。この場を借りてあらためて参加者の方々にお礼申し上げます。プリチャー先生も結果には大いに満足で、大好きな日本食も堪能されて月曜日に帰国されました。

今回は参加できなかったGIDの方々からご要望があるようでしたら、次回のプリチャー先生の来日時にまたセミナーを開催することも検討しますので、私のメールアドレスまでご連絡ください。

PAI認定SRSカウンセラー
島村 政二郎

masa.shimamura@gmail.com