タイのTSビューティ・クイーン美談
ビューティ・クウィーンとして有名なタイのTS女性が多くの美人コンテストで稼いだ賞金で牛を買い、故郷の貧しい多くの農家に寄贈して収入の道を開いたという美談がタイの英字新聞ネット版に載っていましたのでご紹介します。(The Nation;June 19,2007)
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17歳の時に性転換手術を受けて本来の女性になったアーフさんは、30歳になる今年までビューティコンテストに700回も参加して有名でした。彼女はパタヤの「ミス・アルカザー」やバンコクの「ミス・サイアム」コンテストなどで数々の成功を収め、合わせて200個ものトロフィーを獲得しました。
美人コンテストを引退した後のアーフさんは故郷のロッブリ県に帰り、ブラーマン牛を育てる仕事を始め、獣医の助けも借りずに人工授精でさらに牛の数を100頭にまで増やしました。
アーフさんは大の動物好きで、故郷の野牛が急減しているのが気がかりでした。そこで、自分の賞金やコンテスト参加者たちからの寄付金を元手に、屠殺場に送られる運命にあった野牛や農耕牛を買い取り、その内30頭を地元の貧しい農民に無償で譲り渡しました。飼育して生まれた子牛を売って農家の新しい収入への道を開くと同時に、彼女の望みは将来の世代のためにこのような動物を保護して残していくことです。
アーフさんの58歳になる父親のオデさんによると、アーフさんが女装を好む性志向を持っているのを知ったときは驚いたが、しかったりして惨めな思いはさせたくないとの思いから事実を受け入れるようになった。ただ、いい人間になって欲しい、麻薬などには手を出さない、美人コンテストのキャリアは長くは続かないのでまじめに仕事して貯金をすること、だけはしっかり教えたそうです。
性転換手術を受けた後も、アーフさんが立派に仕事をこなし、家族に心配をかけることなどなかったことを父親としてとても喜んでいる。彼女は子供のときから動物が好きで、絶滅しそうな野牛を救い、貧しい農民を助けている今の娘の姿を見て誇りに思うと言っている。
(アーフさんの写真がないのが残念です・・・・)
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タイでは10代早々からホルモン治療を始め、SRSも二十歳前に済ませるケースが多いようです。そのせいかショービジネスで活躍する美形のTSが多く見られるのも事実です。上の記事とは直接の関係はないですが、このテレビインタビューの画面のように毎年ビューティコンテストが話題になるのがタイらしいところです。コンテストによっては日本人の参加者もいることも付け加えておきます。(写真は2007年「ミス・ティファニー」の受賞者3人)
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